◎2000年にフォーラムが始まって以来、中国はアフリカ諸国に融資する主要プレーヤーとなった。
2024年9月4日/中国、首都北京、習近平 国家主席(中央)とアフリカ諸国の首脳(AP通信)

中国の首都北京で4日、中国・アフリカ協力フォーラム首脳会議(FOCAC)が開幕した。

習近平(Xi Jinping)国家主席は5日、アフリカの指導者たちに対し、「中国と国交のあるすべてのアフリカ諸国との関係を戦略的レベルに引き上げる」と提案した。

また習主席は「我々は常にお互いを理解し、支え合い、新しいタイプの国際関係の模範を示してきた」と強調した。

2000年にフォーラムが始まって以来、中国はアフリカ諸国に融資する主要プレーヤーとなった。

中国企業は中国の産業が必要とする資源の採掘に多額の投資を行い、同開発銀行は習政権の「一帯一路」計画のもと、鉄道や道路などのインフラ建設を進めている。

中国はサハラ以南のアフリカ諸国にとって、最大の貿易相手国となっているが、同大陸への輸出額は輸入額を大きく上回っている。

アフリカの指導者たちは貿易赤字の削減、農産物の輸出拡大や経済の工業化に向けて中国の支援を求めている。

習主席は「農業、インフラ、その他分野での協力を深め、アフリカ33カ国を含む世界の最貧国の大半の製品に対する関税を撤廃することで、さらなる市場開放を進めていきたい」と述べた。

この関係は貿易や投資の枠を超え、政治的な意味合いを帯びてきている。中国がアフリカやその他発展途上国に同盟関係を求めているのは、世界経済を支配する米国の影響力を弱めるためだ。

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