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中国とインド、国境問題の対話継続で一致、関係改善を模索

中国とインドは2020年、係争地で軍部隊が衝突し、死者が出る事態となった。
インドと中国の国旗(ロイター通信)

中国とインドは25日、国境問題をめぐる高官協議を行い、対話を継続し、「公平で合理的かつ双方が受け入れ可能な解決」を目指すことで一致した。協議は中国の王毅(Wang Yi)外相とインドのドバル(Ajit Kumar Doval)国家安全保障顧問が主導し、約3800キロに及ぶ係争中のヒマラヤ国境の問題に加え、両国関係全般について意見を交わした。

今回の協議は両国の国境問題をめぐる特別代表協議の第25回に当たる。中国側は両国関係について、世界的、戦略的な重要性を持つとの認識を示し、インド側も国境地域の平和と安定を維持することが二国間関係の改善に不可欠との立場を示した。双方は意思疎通を強化し、相違点を適切に管理しながら、関係を前進させる方針を確認した。

中国とインドは2020年、係争地で軍部隊が衝突し、死者が出る事態となった。これをきっかけに両国軍が国境沿いの兵力を増強し、約4年間にわたって緊張が続いたが、2024年10月には部隊の撤退で合意し、軍事的な対立は一定程度緩和された。その後、首脳・高官レベルの交流が再開し、関係正常化に向けた動きが進んでいる。

両国関係にはなお大きな懸案が残る。国境線の画定には至っておらず、双方が領有権を主張する地域が存在する。また、軍事的緊張が完全に解消されたわけではなく、国境地域での部隊配置や巡回活動をめぐって警戒が続いている。インド側は国境の平和が二国間関係改善の前提条件だと強調してきた。

一方、両国には経済や国際政治の面で関係を安定させる必要性もある。2025年にはインドのモディ(Narendra Modi)首相が中国を訪問し、首脳間交流も進展した。2026年9月にはインドでBRICS首脳会議が予定され、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席の訪印も見込まれており、今回の協議は首脳会談に向けた環境整備という意味でも注目される。

今回の協議で国境問題の解決に向けた具体的な合意が成立したわけではない。しかし、軍事的対立を抑え、外交交渉を継続することで一致したことは、世界の二大人口国であり核保有国でもある中国とインドの関係安定に向けた重要な一歩となる。

次回の特別代表協議は2027年にインドで開催される予定だ。

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