◎台湾は独立国家だが、中国共産党は自国の領土と主張している。
2023年7月12日/中国、北京のショッピングモール(Andy Wong/AP通信)

イタリアの高級ブランド・ブルガリが11日、自社のウェブサイトに台湾を国として掲載し、謝罪に追い込まれた。

中国のネットユーザーはブルガリが台湾を独立国家として表記したことに激怒し、謝罪を求めていた。

台湾は独立国家だが、中国共産党は自国の領土と主張している。

中国人は台湾を国として扱った高級ブランドを叱りつけたり、ボイコットしたりしたことが何度もある。

ブルガリは11日遅く、中国版ツイッター新浪微博(Sina Weibo)に謝罪文を掲載し、中国の主権と領土保全を常に尊重していると述べた。「私たちは経営陣の過失により、海外の公式サイトに誤って表示された店舗の住所と地図表示を直ちに訂正しました...深くお詫び申し上げます」

ブルガリは南シナ海における中国の領有権主張やチベットの最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世を巡る発言でも中国人の怒りを買ったことがある。

ブルガリの件は中国のSNSで広く議論された。一部のユーザーは海外のSNSアカウントにも謝罪文を掲載するよう求めている。

「海外のインターネットにも謝罪文を投稿しましたか?」というコメントには4万以上の「いいね」がついた。「中国人にだけ謝罪する二枚舌はやめてくださいね」

中国の国営メディアもブルガリに国際的なプラットフォーム(フェイスブック、ツイッター、インスタなど)で謝罪するよう求めた。「ブルガリは海外の公式サイトでミスを犯したが、中国のアカウントでしか謝罪していない。このような謝罪で中国の消費者を納得させることはできないだろう」

ヴァレンティノ、カルバン・クライン、コーチ、ザラ、デルタ航空などのブランドも近年、台湾を国としてウェブサイトに掲載したとして、謝罪に追い込まれた。

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