◎一部の専門家は子供たちがSNS上の有益な情報にアクセスできなくなる恐れがあると警告している。
スマートフォンを操作する学生(Getty Images)

オーストラリア政府は10日、X(旧ツイッター)やフェイスブックなどのSNSに年齢制限を設ける法整備を年内に進めると表明した。

アルバニージー(Anthony Albanese)首相はABC(オーストラリア放送協会)の取材に対し、「政府は子供たちのSNSアカウント開設を禁じる法律の施行を目指しており、その線引きは14~16歳になる」と語った。

またアルバニージー氏は「その年齢確認技術を近く試行する予定だ」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

米国の複数の州などでも、SNSによる子供の性被害やいじめを防ぐための法整備が進められている。

ABCによると、最大野党・自由党も来年5月の議会選で勝利した場合、16歳未満のSNS利用を禁じる方向で調整を進めているという。

アルバニージー氏はABCに対し、「我々は若者をこのような社会的危害から確実に遠ざけるため、今年末までに年齢確認のための法案を提出すると約束する」と語った。

一部の専門家は子供たちがSNS上の有益な情報にアクセスできなくなる恐れがあると警告している。

サウス・オーストラリア州は最近、14歳未満の子供のSNS利用を許可した企業に罰金を科す法案を州議会に提案した。

スポンサーリンク