11歳男児が運転するトラックが僧侶の列に突っ込む、9人死亡、13人負傷 タイ
当局は事故原因を調べるとともに、男児が車を運転していた経緯について捜査を進めている。
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タイ北東部ムクダハン県で2日、11歳の男児が運転するピックアップトラックが巡礼中の僧侶の列に突っ込み、9人が死亡、13人が負傷した。当局は事故原因を調べるとともに、男児が車を運転していた経緯について捜査を進めている。
事故は2日午前に発生。ムクダハン県の寺院に所属する僧侶35人は隣のウボンラーチャターニー県を目指し、260キロに及ぶ巡礼を始めたばかりだった。
一行は道路脇を一列になって歩いていたが、突然ピックアップトラックが道路を外れて突っ込み、多数の僧侶が巻き込まれた。防犯カメラの映像には、車両が蛇行した後、一団に突っ込む様子が映っていた。
当局によると、現場で5人、搬送先の病院で4人が死亡した。負傷者13人のうち3人は意識不明の重体と伝えられている。巡礼はタイ仏教における伝統的な修行の一つで、僧侶が徒歩で寺院間を移動しながら信仰を深める宗教行事として広く行われている。
警察は運転していた11歳男児の身柄を確保し、児童保護当局の立ち会いの下で事情を聴く予定としている。現時点で事故原因は明らかになっていないが、生き残った僧侶たちは「車が衝突前から蛇行運転をしていた」と証言している。当局は車両の状態や男児がどのように車を運転することになったのかを詳しく調べている。
タイでは地方部を中心にピックアップトラックが生活や物流の足として広く利用されている一方、交通事故による死亡率は世界でも高い水準にある。未成年者による無免許運転や安全意識の欠如が事故原因となるケースも散見され、今回の事故も交通安全対策のあり方を問うものとなった。
仏教徒が国民の大多数を占めるタイでは、僧侶は社会的にも精神的にも重要な存在と見なされている。そのため、多数の僧侶が犠牲となった今回の事故は国民に大きな衝撃を与え、深い悲しみが広がっている。県当局は犠牲者に哀悼の意を表するとともに、再発防止に向けて保護者や地域住民に対し、子どもが車両を運転できる状態にしないよう安全管理の徹底を呼びかけている。
