ペルーの女子刑務所で「教皇人形」作り、受刑者が訪問前に手作り
受刑者たちはベルベットを使った人形を一つずつ手縫いし、教皇の顔を再現している。
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南米ペルーの首都リマにある女子刑務所で、11月に予定されているローマ教皇レオ14世(Pope Leo XIV)の訪問を前に、女性受刑者たちが教皇をかたどった人形やアクセサリーの製作に取り組んでいる。刑務所内ではミシンの音やはさみを使う音が響き、受刑者たちは訪問を前に製作を急いでいる。今回の取り組みは、受刑者の社会復帰を支援するペルーの「生産的刑務所」プログラムの一環だ。
受刑者たちはベルベットを使った人形を一つずつ手縫いし、教皇の顔を再現している。人形だけでなく、ビーズを使ったネックレスやブレスレットなども製作しており、完成品は刑務所の外で販売される。ロイター通信によると、作業には78人の受刑者が参加し、ぬいぐるみは9ドル前後で販売されている。
製作を発案した受刑者の一人は、教皇がペルー国籍を持っていることを知ったことがきっかけだったと説明している。レオ14世は米国生まれで、長年ペルーで宣教師や司教として活動した後、2025年5月に教皇に選出された。ペルーとの深い結びつきが、今回の人形作りの背景にある。
教皇は11月6~17日にかけて南米を訪問し、ウルグアイ、アルゼンチン、ペルーを歴訪する予定だ。ペルーは最後の訪問国となる。
刑務所内での作業には、単に商品を作って収入を得る以上の意味もある。受刑者にとって職業技能を身につける機会となるほか、刑務所の外にいる家族を経済的に支える手段にもなる。参加する受刑者の一人は、作業に集中することで気持ちを紛らわせながら、これまで知らなかったアクセサリーの作り方などを学べると話している。
刑務所長によると、受刑者たちは技能習得だけでなく、教皇から祝福を受け、今後の人生を歩む勇気を得ることも望んでいるという。当局もこうした生産活動を受刑者の職業訓練や社会復帰につなげる取り組みとして進めている。
教皇訪問を機に作られた小さな人形は、受刑者にとって社会とのつながりを保ち、将来への足掛かりを作る象徴にもなっている。
