タイ洪水、死者31人に、350万人超が被災、さらなる大雨に警戒
バンコクでは9月下旬に集中豪雨が発生し、広い範囲で道路が冠水。多数の市民が避難を余儀なくされ、交通や生活インフラも大きな被害を受けた。
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タイ内務省は5日、9月16日以降に国内各地で発生している大雨による洪水の死者が31人に達したと発表した。洪水は全国に広がり、政府によると、8県で死者が確認され、首都バンコクでも4人が死亡している。全国で350万人以上が洪水の影響を受けており、被害はさらに拡大する可能性がある。
バンコクでは9月下旬に集中豪雨が発生し、広い範囲で道路が冠水。多数の市民が避難を余儀なくされ、交通や生活インフラも大きな被害を受けた。9月25日から27日にかけては、3日間で約320ミリの雨が観測され、9月1カ月分に相当する雨量となった。
その後、首都の主要道路では水が引き始め、状況は改善しているものの、低地では冠水が続いている。バンコク当局はさらなる浸水を防ぐため、浸水リスクが高い地域に追加の排水ポンプを配置するなどの対策を進めている。
一方、気象台は今後も大雨が続く可能性があるとして、警戒を呼びかけている。10月5日から7日にかけてタイ北部や中部などで雷雨、強風、大雨が予想され、低地では鉄砲水が発生する恐れがある。中部、東部、南部でも大雨が予想され、バンコクを含む地域では週末にかけて再び大雨となる可能性がある。
今回の洪水は人的被害だけでなく、経済活動にも深刻な影響を及ぼしている。9月末時点では42県が被災し、全国の経済損失は少なくとも110億バーツ(約516億円)に達するとの試算も出ている。
バンコクのスワンナプーム国際空港では冠水によって航空会社の業務にも混乱が生じ、タイ国際航空では欠勤者の増加などを背景に多数の便が影響を受けた。
中央政府は先週、洪水被害からの復旧を支援するため、41億バーツの緊急支援を閣議決定した。死者が31人に増え、350万人以上が影響を受ける中、今後は被災地域の復旧と同時に、予想される雨にどう備えるかが課題となる。
