ブラジル大統領選:現職のルラ氏がリード維持、接戦続く 世論調査
今回のダッタフォーリャ調査ではルラ氏が数値上で優位に立ったものの、別の調査ではフラビオ氏がルラ氏をわずかに上回る結果も出ている。
とフラビオ・ボルソナロ上院議員(Getty-Images)-1.jpg)
ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領が10月4日に行われる大統領選の決選投票を想定した世論調査で、右派のフラビオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員に対するリードを維持している。調査会社ダッタフォーリャ(Datafolha)が11日に公表した最新調査で明らかになった。ただ、両候補の差は小さく、接戦となっている。
フラビオ氏は2022年の大統領選でルラ氏に敗れたボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の長男である。父親が再出馬できない中、右派陣営の有力候補として支持を集め、ルラ氏の対抗馬として急速に存在感を高めている。
今回のダッタフォーリャ調査ではルラ氏が数値上で優位に立ったものの、別の調査ではフラビオ氏がルラ氏をわずかに上回る結果も出ている。9月10日に公表されたブルームバーグ調査では、決選投票を想定した両氏の支持率は統計的に互角となった。さらに8日のネクサス調査では、フラビオ氏が初めてルラ氏を1ポイント上回ったが、誤差の範囲内に収まっていた。
選挙戦では、司法をめぐる対立も争点となっている。ブラジル最高裁では複数の判事が連続して異なる判断を示す異例の事態が起きており、選挙を前に司法の中立性や制度への信頼をめぐる議論が強まっている。ルラ氏は一連の混乱を「ブラジル史上最大の金融犯罪」と結びつけ、制度危機への対応を訴えている。一方、フラビオ氏は混乱の責任をルラ政権に負わせ、政権交代を主張している。
今回の選挙は左派のルラ氏と、ボルソナロ一族を軸とする右派勢力の対決という構図が鮮明になっている。現時点でどちらが勝利するかを予測するのは難しく、今後の世論の動向や候補者の選挙運動が結果を左右する可能性がある。
ブラジルの政治的分断が続く中、10月の投票に向けて両陣営の競争はさらに激しさを増しそうだ。
