ペルー大統領選、開票作業3日目、ケイコ・フジモリ氏がリード
選挙管理委員会によると、開票率70%の時点でケイコ氏の得票率は約17%、他候補をリードしている。
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南米ペルーで4月12日に行われた大統領選挙は開票作業が3日目に入っても続き、右派のケイコ・フジモリ(Keiko Fujimori)氏が決選投票進出をほぼ確実にした。地元メディアが14日に報じた。選挙管理委員会によると、開票率70%の時点でケイコ氏の得票率は約17%、他候補をリードしている。
今回の選挙は候補者が30人以上に上る混戦となり、いずれの候補も当選に必要な過半数(50%)には遠く及ばなかった。このため、上位2人による決選投票が6月7日に実施される見通しである。フジモリ氏に続く2位争いは接戦で、極右実業家のアリアガ(Rafael López Aliaga)氏と中道左派のニエト(Jorge Nieto Montesinos)氏が拮抗している。
開票が長引いている背景には選挙当日の混乱がある。投票所の設営遅れや資材配送の不備などの影響で、投票は予定を延長して翌日まで続けられた。これにより数万人規模の有権者が影響を受け、集計作業も大幅に遅延した。
また、複数の選挙が同時に行われたことも混乱に拍車をかけた。今回の投票では大統領選に加え議会選挙なども同時実施され、投票用紙が複雑化したことが現場の負担を増大させたと指摘されている。こうした事務的混乱は選挙管理体制への信頼にも影響を及ぼしている。
ケイコ氏は保守系政党を率いる有力政治家で、過去にも大統領選で決選投票に進出した実績を持つ。一方で、父である故アルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領の統治をめぐる評価が分かれており、依然として賛否の強い存在でもある。
今回の選挙は長年続く政治不安の中で行われた。ペルーでは近年、大統領の罷免や逮捕が相次ぎ、政権交代が頻発している。治安悪化や汚職問題への不満も強く、有権者の政治不信が広がっている。こうした状況が候補乱立と票の分散を招いた。
さらに、選挙結果の確定が遅れていることから、不正や混乱への懸念も指摘されている。特に首都リマでは投票の遅れが顕著で、都市部と地方での集計進行の差が結果の見通しを不透明にしている。最終的な順位が確定するまでには、なお時間を要する見通しだ。
ペルー経済は銅など資源輸出に支えられ一定の成長を維持しているが、政治の不安定さは投資環境に影響を与えかねない。次期政権を決める決選投票は経済政策や治安対策の方向性を左右する重要な局面となる。
開票作業が続く中で、ケイコ氏の決選投票進出はほぼ確実視されているが、対抗馬が誰になるかは依然として流動的である。混迷する政治状況の中、有権者がどのような選択を下すのかが注目されている。
