チリ大雨、3人死亡、数百人避難、道路冠水や土砂崩れ相次ぐ
被害が特に深刻なのは中部ビオビオ州や南部地域で、河川の増水によって住宅や農地が浸水し、多くの道路が通行止めとなった。
.jpg)
チリ中部から南部にかけて大雨が続き、17日までに少なくとも3人が死亡、数百人が避難を余儀なくされている。停電や洪水、道路の寸断など被害は広範囲に及んでおり、気象当局は今後48時間が雨のピークになるとして最大級の警戒を呼び掛けている。政府は被災地への支援を急ぐとともに、住民に不要不急の外出を控えるよう求めた。
被害が特に深刻なのは中部ビオビオ州や南部地域で、河川の増水によって住宅や農地が浸水し、多くの道路が通行止めとなった。死亡した3人のうち1人は南部ロスリオス州で道路の復旧作業中に土砂崩れに巻き込まれた作業員だった。ほかにも強風による事故や増水した河川での事故が相次ぎ、当局が被害状況の確認を進めている。
暴風雨の影響で停電も発生し、数万世帯で電力供給が停止したほか、倒木や土砂崩れによる交通障害も広がった。休校措置が取られた地域もあり、公共交通機関の運行にも遅れや運休が発生している。沿岸部では高波や高潮への警戒も続いており、港湾施設や漁業活動にも影響が出た。
今回の悪天候は太平洋から相次いで流れ込む三つの前線を伴う低気圧の影響によるもので、一部地域では今後48時間で最大250ミリの降雨が予想されている。冬季を迎えた南半球のチリでは例年この時期に雨が増えるが、今回の雨量は平年を大きく上回る見通しで、河川の氾濫や新たな土砂災害が発生する恐れがある。
カスト(José Antonio Kast)大統領は被害の大きいビオビオ州を訪れ、被災状況を視察するとともに、救助活動や復旧作業を加速させる考えを示した。政府は災害対応機関や軍と連携し、避難支援やインフラの復旧を進めている。
