ブラジル大統領選、ルラ氏がリード保つ、右派候補はスキャンダルで失速
今回の調査は全国139都市の有権者2004人を対象に実施された。
とフラビオ・ボルソナロ上院議員(Bloomberg).jpg)
ブラジルの世論調査会社ダッタフォーリャ(Datafolha)が20日、10月に予定されている大統領選挙の最新の最新調査結果を公表した。
それによると、現職のルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領の支持率は41%、右派のフラビオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員の31%となった。決選投票が実施された場合も、ルラ氏の支持率は47%となり、フラビオ氏の43%を上回った。両者の差は前回調査と同水準で、ルラ氏がリードを保っていることを示している。
ブラジルでは1回目の投票で過半数を獲得する候補がいなかった場合、上位2人による決選投票が行われるため、両者の一騎打ちが有力視されている。
フラビオ氏はボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の長男で、右派勢力の中心候補である。過去数カ月の世論調査では一時、ルラ氏との接戦が報じられていたが、その後は伸び悩んでいる。背景には、フラビオ氏が収監中の銀行家から父親に関するドキュメンタリー制作資金の提供を受けたとされるスキャンダルが影響したとの見方がある。ただし、フラビオ氏は便宜供与の見返りはなかったとして疑惑を否定している。
一方、ルラ政権は物価上昇や財政運営への批判を受けながらも、依然として一定の支持基盤を維持している。特に低所得層や北東部地域では根強い支持があり、選挙戦における重要な票田となっている。他の世論調査でも、ルラ氏は年初には接戦だったフラビオ氏との差を徐々に広げてきた。3月から4月にかけては接戦となっていたが、5月以降はルラ氏優勢の結果が相次いでいる。
今回の調査は全国139都市の有権者2004人を対象に実施された。選挙まで約4カ月となる中、経済情勢や治安対策、政治スキャンダルなどが支持率に影響を与える可能性がある。ブラジル政治は左派と右派の対立構図が鮮明で、ルラ氏の再選を目指す与党陣営と、ボルソナロ派を中心とする保守勢力との激しい選挙戦が続く見通しだ。
