米カリフォルニア州倉庫火災、発生から3日も鎮火せず、周辺の大気質悪化
消防当局によると、現場では消火活動を阻害する複数の問題が確認された。
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米カリフォルニア州北部のトレーシーで発生した倉庫火災は発生から3日目となる13日も鎮火に至らず、周辺地域の大気環境に深刻な影響を及ぼしている。地元当局は煙による健康被害への懸念を強めており、特に呼吸器疾患を抱える住民や高齢者に対し、屋内にとどまるよう呼びかけている。
火災が発生したのは、医療用品大手メドライン(Medline)が所有する延べ床面積約93万平方メートルの巨大物流倉庫で、サンフランシスコの東方約90キロに位置する。倉庫内には医療用手袋やマスク、手術器具などの医療関連製品が保管されていた。火災は11日に発生し、建物全体へ急速に燃え広がった。
消防当局によると、現場では消火活動を阻害する複数の問題が確認された。倉庫内のスプリンクラー設備や私設消火栓が十分に機能せず、水圧不足も発生したため、消防隊は外部の公共消火栓に依存せざるを得なかったという。設備は今年1月の点検では異常なしと報告されていた。火災時に作動しなかった理由は不明で、原因究明が進められている。
火災によって発生した大量の煙は数キロ先からも視認でき、飛散した火の粉が周辺で複数の小規模火災を引き起こした。幸い人的被害は報告されていないものの、地元当局は建物の安全性評価や火災原因の調査を進めるため、消防関係者や技術者、企業担当者らによる協議を続けている。
さらに懸念されているのが大気汚染だ。現場周辺では空気質指数(AQI)が「不健康」レベルに達した。煙には微小粒子状物質のほか、刺激性ガスや有害化学物質が含まれる可能性があると指摘されている。報道によると、倉庫内には漂白剤やイソプロピルアルコールなどの化学物質も保管されていた。住民は窓や扉を閉め、屋外活動を控えるよう求められている。
消防当局は建物内部の火勢が依然として強く、完全な鎮火までにはさらに数日を要する可能性があるとしている。出火原因や防火設備の不具合については、消防当局に加え連邦機関も調査を進めており、物流拠点の安全管理体制そのものが問われる事態となっている。
