◎トランプ氏は以前、チップへの課税と社会保障給付の廃止を提案していた。
2024年9月12日/米アリゾナ州トゥーソンで開催された共和党集会、トランプ前大統領(AP通信)

トランプ(Donald Trump)前大統領は12日、アリゾナ州トゥーソンの共和党集会で新たな経済政策を発表し、「残業代への課税を廃止する」と約束した。

トランプ氏は「今日、追加減税の一環として、残業代への課税をすべて廃止することも発表する」と宣言、喝さいを浴びた。「そうすることで、働くインセンティブが高まる。人を集めるのがもっと簡単になるだろう...」

またトランプ氏は「時間外労働をする人々は、わが国で最も勤勉に働く市民であるにもかかわらず、あまりにも長い間、ワシントンの誰も彼らに目を向けてこなかった……今こそ、働く男女に休息を与える時だ」と主張した。

トランプ氏は以前、チップへの課税と社会保障給付の廃止を提案していた。

トランプ氏は新提案の詳細には触れず、演説の大半を今週の大統領選テレビ討論会の不満に費やした。「左翼メディアのABCの番組には二度と出演しません」

またトランプ氏はこれ以上討論会には参加せず、ハリス(Kamala Harris)副大統領がその原因であると主張した。「私は以前、3回目をやろうと提案していましたが、彼女は無視しました。私のスケジュールは5年先までいっぱいです。私は忙しい...」

トランプ氏は喝さいを浴びながら、「2回目の討論会も大成功だったので、3回目はない。もう投票は始まっている。ハリスは遅すぎた。投票に行かなきゃ。さあ、投票に行こう!」と叫んだ。

さらに、ハリス氏に対する個人攻撃も続け、ハリス氏の話し方や表情を真似たりして嘲った。「彼女は誰ですか?私はよく知らない。大統領選に立候補してるの?」

「カマラというのはとても変わった言葉で、いい名前だ、とてもいい名前だ。ハリスという名前もいい。よく知らないがいい。ハリス?一体誰なんだ?」

トロピカルな減税案を発表する前、トランプ氏は移民と住宅費の高騰を結びつけようとし、不法移民の急増がコストを押し上げ、危険な地域を作り出していると主張した。

テレビ討論会におけるトランプ氏の「ハイチ移民はペットを食べる」という発言は世界中で物議を醸し、根拠のない噂が広まっている。

多くの移民が生活しているオハイオ州スプリングフィールド市では12日朝、複数の爆破予告が報告され、警察が捜査している。

市当局は「移民はペットを食べる」というトランプ氏の発言を強く否定。爆破予告との関連を調べるとしている。

トランプ氏は集会の中でこの事件に言及。「ハイチの移民は動物を誘拐している」と再び主張した。

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