◎マイク・ペンス前副大統領「大統領を選ぶのは米国民であり、結果を覆すことはできません」
2022年2月4日/フロリダ州ブエナビスタで開催された保守集会、マイク・ペンス前副大統領(Stephen M. Dowell/Lake Buena Vista Sentinel/AP通信)

2月4日、マイク・ペンス前副大統領はフロリダ州で開催された保守集会の中で、2020年の大統領選挙は覆すことができたというドナルド・トランプ前大統領の主張は「間違っている」と指摘した。

トランプ前大統領は先月末、ペンス氏にはジョー・バイデン大統領の就任を阻止する力があったと述べ、ペンス氏を非難した。

ペンス氏はロビー団体の連邦主義協会が主催した集会の中で、「トランプ大統領は間違っている」と述べた。

ペンス氏の声明は2020年の選挙戦以来混乱と分断を煽り続けてきたトランプ前大統領に対する最も強い反論となった。

ペンス氏は2024年の大統領選に出馬する準備を始めており、同じくカムバックを予告しているトランプ前大統領と予備選で直接対決する可能性がある。

ペンス氏は、1月6日の暴動を調査する委員会に参加している共和党員2名を厳しく非難した。

共和党の穏健派であるリズ・チェイニー下院議員とアダム・キンジンガー下院議員は特別委員会に参加している唯一の共和党員であり、トランプ前大統領の主張を却下している。

共和党全国委員会(RNC)も4日の声明で両議員を非難した。「2人は米国民(トランプ前大統領)の言論の自由を侵害する取り組みに加担しています...」

フォックスニュースなどの保守系メディアによると、RNCの非難声明はユタ州ソルトレイクシティで開催された集会で圧倒的賛成多数で承認されたという。

RNCは声明の中で、「共和党は2人への支援を直ちに停止せよ」と述べた。

両議員は投票に先立ち、声明を発表した。

チェイニー議員は、「共和党の指導者たちは大統領選挙をひっくり返そうとし、1月6日の暴動で起訴された6人に恩赦を与えると示唆した前大統領の背中を押している」と述べた。

トランプ前大統領とつながりの深い議員もRNCの声明に懸念を表明している。

ミット・ロムニー上院議員は「圧力に直面しても真実を追求する良識のある議員を問責すべきではない」とツイートし、RNCの声明を「恥」と呼んだ。

トランプ前大統領は1月30日の声明で「やろうと思えば結果を覆すことは可能だった」と述べ、民主党に票を盗まれたと主張した。

またトランプ大統領は、「特別委員会は暴徒ではなくペンスを調査すべきである」と述べ、委員会に関与する議員を非難した。

ペンス氏は共和党支持者に、「トランプ大統領は間違っている」と述べ、副大統領に選挙結果を覆す権限はないと強調した。「大統領を選ぶのは米国民であり、結果を覆すことはできません」

「そして共和党が2024年の大統領選で勝利した時、カマラ・ハリス副大統領も結果を覆すことはできません」

トランプ前大統領を支持する極右団体と支持者は2021年1月6にワシントンD.C.議会議事堂を襲撃し、バイデン大統領の勝利を確認する選挙人集計を妨害した。

暴動当日に4人、議会を死守しようとした連邦警察官1人が翌日死亡した。

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