◎トランプ氏とその家族は不正行為を否定している。
2022年4月23日/オハイオ州デラウェアで開催された選挙集会、ドナルド・トランプ前大統領(Joe Maiorana/AP通信)

米ニューヨークの地方裁判所は25日、ビジネスに関する資料の提出を拒否したとして、ドナルド・トランプ前大統領に資料を提出するまで1日あたり1万ドルを支払い続けるよう命じた

NY州の司法長官はトランプ氏に特定の資料を提出するよう要求していたが、同氏はこれを拒否したため、裁判所に法廷侮辱罪の適用を求めていた。

NY裁のアーサー・エンゴロン判事は25日、トランプ氏の弁護士に資料を提出するまで毎日1万ドルの罰金を支払い続けるよう命じた。

AP通信などによると、トランプ氏の弁護士は控訴する見込みだという。

トランプ氏の弁護士は判事に、「資料を探したが、司法長官に提出できるものはどこにもなかった」と述べたとされる。

NYのジェームズ司法長官はトランプ氏の罪を明らかにすると誓い、調査を続けている。

トランプ氏は銀行から融資を受けるために、自分の資産価値を多めに報告したとされる。

トランプ氏とジェームズ氏の数年にわたる闘争は近いうちに完結すると期待されている。

ジェームズ氏はトランプ氏に(資料の提出を拒否することで)調査を妨害されたと非難している。トランプ氏は司法を無視したことで、大きな負担を強いられることになった。

罰金1日1万ドルは億万長者といえども決して小さな額ではなく、あっという間に膨れ上がる。また裁判所は必要に応じて罰金額を増やすこともできる。

トランプ氏とその家族は不正行為を否定している。同氏はこの調査を「魔女狩り」と非難し、民主党の陰謀と呼んだ。

トランプ氏の弁護士は25日の審理で法廷侮辱罪適用を「漁夫の利」と呼び非難した。

しかし、エンゴロン判事は、司法が正当な理由で資料を要求したにもかかわらず、トランプ氏はそれに応じなかったため、法廷侮辱罪は正当化されると説明した。「トランプさん... あなたが自分のビジネスを真剣に受け止めていることは知っています。私も司法の要求を真剣に受け止めています。私はあなたを民事侮辱罪に問います」

ジェームズ氏はこの判決を、トランプ氏との法廷闘争における「大きな勝利」と呼んだ。

ジェームズ氏はツイッターに「今日、正義が勝った」と投稿している。「何年もの間、トランプ氏は法律を回避し、彼の会社の金融取引に関する司法の合法的な調査を妨害しようとしました。今日の判決は、誰であろうと法律の上には立てないことを明確にしました」

この民事訴訟はトランプ・オーガニゼーションの実務に関する犯罪捜査とは別物である。

左からジュニア氏、ドナルド・トランプ前大統領、イヴァンカ氏(Getty Images/AFP通信/PAメディア)
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