◎マルルーニー氏は先月末、米フロリダ州パームビーチの病院で息を引き取った。
カナダ・モントリオールでマルルーニー(Brian Mulroney、享年84歳)元首相の国葬が営まれた。
マルルーニー氏は先月末、米フロリダ州パームビーチの病院で息を引き取った。
国葬にはトルドー(Justin Trudeau)首相を含む政府高官、首相経験者、各国の代表や著名人が参列した。
マルルーニー氏は1980年代に米国との貿易関係を強化し、南アフリカにおける反アパルトヘイト政策を支持するなど、カナダで最も影響力のある指導者のひとりであった。
トルドー氏やノートルダム聖堂の前で記者団の取材に応じ、マルルーニー氏とその功績を称賛した。「彼はカナダの歴史を形作った指導者のひとりであり、大きな影響を与えました...」
マルルーニー氏は進歩保守党の党首として1984~93年まで首相を務め、カナダ、米国、メキシコ間で調印された北米自由貿易協定(NAFTA)、南アフリカのアパルトヘイトとの闘いへの参加、1991年の米国との酸性雨協定など、様々な政策で支持を集めた。
政府歳入の大部分を占める不人気な消費税もマルルーニー政権時代に導入された。
NHL史上最高の選手と呼ばれるカナダの英雄グレツキー(Wayne Gretzky)氏も参列、弔辞を述べた。