◎ウクライナ軍は東部と南部の1000キロ以上にわたる前線でロシア軍と激しい戦いを繰り広げており、防空ミサイル・砲弾・弾薬不足に悩まされている。
米陸軍基地、長射程の地対地ミサイルATACNS(エイタクムス)の発射試験(Getty-Images)

ウクライナ政府は24日、米国でウクライナ支援を含む緊急予算法案が成立したことに謝意を表明した。

ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「今重要なのはスピードだ」と書き込んだ。

またゼレンスキー氏はバイデン(Joe Biden)米大統領が法案に署名したことを受け、「誰が何と言おうと、我々はロシアの攻撃から人命を守り続けるために必要な支援を得る」と強調した。

米連邦議会上院は23日、950億ドル規模のウクライナ・イスラエル・台湾支援法案を賛成79ー反対18で可決。バイデン氏が24日、これに署名した。

内訳はウクライナ向けが610億ドル、イスラエル向けに260億ドル、パレスチナ自治区ガザ向けの人道支援が10億ドル、台湾が80億ドルとなっている。

ウクライナ軍は東部と南部の1000キロ以上にわたる前線でロシア軍と激しい戦いを繰り広げており、防空ミサイル・砲弾・弾薬不足に悩まされている。

米共和党と民主党の論争により、ウクライナ支援は約半年間滞った。ロシア軍は古いタイプのミサイルや砲弾を前線に送り、数でウ軍をすり減らそうとしている。

AP通信は24日、米政府高官の話しとして、「ウクライナ政府が供与を求めていた長射程の地対地ミサイルATACNS(エイタクムス)を先月、密かにウクライナに送った」と報じた。

それによると、ウ軍は先週、ロシアに併合された南部クリミア半島の飛行場を攻撃するためにエイタクムスを初めて使用したという。

エイタクムスは陸軍戦術ミサイルのひとつであり、射程は約300キロ。米政府は新たな支援策の一環として、エイタクムスを含むさらに多くのミサイルをウクライナに送る予定だ。

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