燃料価格高騰に抗議、ポルトガルでトラック運転手らが低速走行デモ
トラックによるデモは、北部パレデスから中部のコインブラまで約150キロにわたって実施された。
.jpg)
ポルトガルで25日、急騰する燃料価格への抗議活動が行われた。北中部では数百人のトラック運転手が高速道路を低速で走行するデモを実施し、首都リスボンでは通勤客らが車のクラクションを鳴らして政府に対応を求めた。
トラックによるデモは、北部パレデスから中部のコインブラまで約150キロにわたって実施された。参加者は燃料費の負担軽減を訴え、貨物・旅客輸送会社に認められている石油製品税の還付制度の対象に、より広い範囲の事業者を含めるよう求めた。
ポルトガルでは燃料価格が過去最高水準に達している。ロイター通信によると、イラン戦争に伴う供給混乱や、ロシアとウクライナの戦争に関連した製油所への攻撃などが影響し、8月のガソリン・軽油価格は前年同月比で24%上昇した。軽油は1リットル当たり2ユーロ(約358円)を超えた。
燃料価格の上昇は、輸送業者にとって特に大きな負担となっている。ポルトガル国内では建設や土木、資材輸送などの事業者も抗議活動に加わり、高速道路の通行料や燃料関連税の負担軽減などを求めている。
これに対し、ルイス・モンテネグロ(Luís Montenegro)首相はこれまでの燃料価格対策でトラック輸送業界が十分に考慮されていなかった面があると認めた。政府は抗議運動の代表者から要求を聞き取り、9月28日に協議する予定だという。
燃料価格をめぐる不満は、輸送コストだけでなく、企業や消費者にも波及している。政府が今後どの程度の支援策を打ち出すかが焦点となっている。
