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スペイン警察、セウタの移民キャンプを撤去、国王夫妻訪問を前に緊張続く

セウタでは7月末、モロッコから7万2000人以上が国境を越えて流入した。
2026年8月3日/スペイン領セウタに到着した移民たち(AP通信)

スペイン警察は4日、北アフリカのスペイン領セウタにある海岸の移民キャンプを撤去した。スペイン政府によると、警察は海岸にテントなどを設置して暮らしていた約3000人の移民を仮設の施設へ移動させた。移民はそこで手続きを受けるか、モロッコへ戻ることができるという。

セウタでは7月末、モロッコから7万2000人以上が国境を越えて流入した。大半はその後モロッコ側へ戻ったものの、少なくとも1万人が現在もセウタに残っている。人口約8万人の小さな飛び地に多数の移民が滞在することで、行政サービスや住宅、収容施設などへの負担が増している。

海岸では移民が約2カ月にわたり野営し、生活環境の悪化や治安への懸念から地域住民との緊張も高まっていた。地元住民は3日にも抗議デモを行い、移民の退去を求めた。今回の撤去では、移民を一時的に宿泊施設へ移す措置が取られた。

今回の対応はスペイン国王フェリペ6世(King Felipe VI)のセウタ訪問を目前に控えた時期と重なった。国王夫妻は10月13~14日にセウタを訪問する予定で、即位後初めての訪問となる。セウタはスペインとモロッコの間で長年、領有権や国境管理をめぐる緊張が続いてきた地域である。モロッコはセウタと、同じくスペイン領メリリャについて領有権を主張している。

サンチェス(Pedro Sánchez)首相は移民問題への対応を急いでいるが、受け入れ施設には限界がある。大量流入から2カ月以上が経過した現在も多くの移民が残っており、今回の撤去によって問題が解消するわけではない。

国境を接するモロッコとの関係を含め、セウタの移民問題は国王夫妻の訪問を前に、サンチェス政権にとって大きな課題となっている。

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