◎オデーサ州は同国最大の貿易拠点。穀物を含む農産物の輸出に欠かせない港湾インフラも今週、被害を受けた。
2024年10月11日/ウクライナ、南部オデーサ州、ウクライナ軍の空爆により負傷した市民と救助隊(AP通信)

ロシア軍が11日、ウクライナ南部オデーサ州の商業ビルにミサイルを撃ち込み、16歳の少女を含む4人が死亡した。同州に対するロシアの攻撃は過去5日間で4回目。

オデーサ州は同国最大の貿易拠点。穀物を含む農産物の輸出に欠かせない港湾インフラも今週、被害を受けた。

地元当局によると、オデーサ州に対する今週4回のミサイル・ドローン攻撃により14人が死亡、約20人が負傷したという。

9日の空爆では9人が死亡、パナマ船籍のコンテナ船が被害を受けた。

ウクライナ軍は現在、東部ドネツク州でロシア軍の猛攻に直面している。

ドネツク州のロシア当局は11日、自軍が同州の要衝トレツクの50%を支配していると報告した。ゼレンスキー(Volodymyr Zelenskyy)大統領はドネツク州の損失を食い止めるため、同盟国にさらなる軍事支援を求めている。

ゼレンスキー氏は11日、訪問先のドイツでショルツ(Olaf Scholz)首相と会談。ショルツ氏は年末までに14億ユーロ(約2280億円)の追加軍事支援を約束した。

一方、ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への越境攻撃は67日目に入った。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられるが、戦況はほとんど明らかになっていない。

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