ルーマニア大統領選の元有力候補ジョルジェスク氏、110万ユーロ詐欺容疑で捜査対象に
検察によると、ジョルジェスク氏と2人の関係者は、ルーマニア中部ブザウの実業家に対し、外国の金融機関から最大1500万ユーロの融資枠を確保できると信じ込ませ、その見返りとして110万ユーロをだまし取った疑いが持たれている。
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ルーマニアの検察当局は21日、2024大統領選で一時有力候補となったジョルジェスク(Calin Georgescu)氏について、110万ユーロ(約1.98億円)の詐欺事件に関与した疑いがあるとして捜査を開始した。ジョルジェスク氏は親ロシア的な立場を示し、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)、ウクライナへの西側諸国の支援を強く批判してきた人物である。
検察によると、ジョルジェスク氏と2人の関係者は、ルーマニア中部ブザウの実業家に対し、外国の金融機関から最大1500万ユーロの融資枠を確保できると信じ込ませ、その見返りとして110万ユーロをだまし取った疑いが持たれている。ジョルジェスク氏の自宅には21日早朝、捜査当局が家宅捜索に入り、本人は事情聴取のため連行された。ジョルジェスク氏は連行される際、検察の主張についてコメントしなかった。
ジョルジェスク氏をめぐっては、今回とは別に2件の刑事事件でも公判が進んでいる。1つは2024大統領選の無効後、国家安全保障を損なう行為を試みたとする容疑。もうひとつは1930年代のファシスト指導者を称賛した容疑である。ジョルジェスク氏はいずれの不正行為についても容疑を否認している。
2024年11月に行われた大統領選第1回投票は、ジョルジェスク氏が決選投票に進む状況となった後、憲法裁判所によって12月に無効となった。選挙当局はロシアによる選挙介入の疑いを理由の一つとして挙げているが、ロシア政府は介入を否定している。その後、2025年5月に再選挙が実施され、親欧州派のダン(Nicusor Dan)氏が勝利した。
今回の捜査は、選挙介入をめぐる問題が続くルーマニアの政治情勢にも影響を与えている。検察当局はこれまでの複数の刑事捜査を通じ、サイバー攻撃やオンライン上の偽情報などを含む「ハイブリッド攻撃」が有権者に影響を与え、国家機関の信頼低下を狙った可能性があると説明している。一方、ロシア側は偽情報工作への関与を否定している。
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