◎ヌドランゲタは同国で最も強力なマフィアとされ、欧州の広い範囲、米国、オーストラリアなどで活動し、広大な国際犯罪ネットワークを構築している。
2024年9月30日/イタリア、ミラノ検察本部、犯罪組織「ヌドランゲタ」の摘発に関する記者会見(AP通信)

イタリア捜査当局は9月30日、犯罪組織「ヌドランゲタ(Ndrangheta)」とつながりのある19人を逮捕したと明らかにした。

それによると、この19人はサッカーセリエAのインテル・ミラノとACミランを支援するファンクラブに深く関与し、駐車場、食事、チケット、土産物販売など、両チームに関連するビジネスで利益を上げていたとい。

ミラノ検察は記者会見で、「19人はマフィアの手法を用いた犯罪結社、恐喝、暴行、その他重大な犯罪の疑いで逮捕された」と明らかにした。

ヌドランゲタは同国で最も強力なマフィアとされ、欧州の広い範囲、米国、オーストラリアなどで活動し、広大な国際犯罪ネットワークを構築している。

検察によると、容疑者たちはミラノのジュゼッペ・メアッツァ・スタジアムのセリエAに関連するビジネスを全て手中に収めようとしていた。19人のうち何人かは麻薬取引にも関与していた可能性があるという。

警察はACミランのサポーター内で「男爵」と呼ばれている男やヌドランゲタの幹部を含む50人以上の自宅を家宅捜索し、証拠を押収したとしている。

地元メディアによると、イタリアの人気ラッパー「フェデス(FEDEZ)」のボディーガードを務めていた男も逮捕されたという。

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