◎ジョー・バイデン大統領はオルバーン首相を「凶悪犯」と呼んでいる。
1月3日、米国のドナルド・トランプ前大統領はハンガリーの右翼ポピュリストであるオルバーン・ヴィクトル首相への支持を表明し、春に予定されている議会選挙で国の統一を維持するよう促した。
一部の専門家はオルバーン首相の政治を「非自由主義的民主主義」と呼び、このままではハンガリーの民主主義機関はすべて解体され、汚職が蔓延し、司法の独立と報道の自由は侵害されると懸念を表明している。
トランプ前大統領は3日の声明で、「オルバーンは国を愛している強力な指導者」と絶賛し、移民希望者を打ち負かす政策を愛国的と呼んだ。オルバーン政権は2015年に南部の国境沿いに高強度フェンスを建設し、亡命申請の受付を停止し、セルビアの移民希望者を力強く押し戻すなどして物議を醸した。
トランプ前大統領は声明の中で、「私はオルバーンの再選キャンペーンを支持します！」と述べた。
オルバーン首相とトランプ前大統領は穏やかな関係を構築してきた。
2010年に政権を奪取したオルバーン首相はトランプ前大統領の選挙キャンペーン（2016年）を最初に支持したEUの指導者だった。トランプ前大統領は2019年にオルバーン首相をホワイトハウスに招待している。オルバーン首相は首脳会談前の会見で、「私の選択は間違っていなかった」と述べた。
またオルバーン首相は2020年の大統領選でもトランプ前大統領を熱烈に支持した。ジョー・バイデン大統領の就任以来、米国とハンガリーの関係は悪化している。
バイデン大統領は2020年の選挙キャンペーン中、オルバーン首相を「凶悪犯」と呼び、厳しく非難した。ハンガリーは昨年12月の民主主義サミットに招待されなかった唯一のEU加盟国である。
オルバーン首相の与党フィデス＝ハンガリー市民同盟は4月に予定されている議会選挙で、極右政権を打倒するために団結した野党連合の挑戦に直面する。地元メディアが昨年公表した最新の世論調査によると、与野党の支持率は拮抗しているという。
野党連合を率いるピーター・マルキザイ議員は西側諸国との関係を改善すると公約の中で近い、オルバーン首相はEUの同盟国、米国、NATO（北大西洋条約機構）を裏切ったと非難した。
