▽オルバン氏はこの3年、ウクライナを守ろうと奮闘するEU圏の主要な障害となってきた。
ハンガリーのオルバン（Viktor Orbán）首相は15日、外国勢力の利益のために働いている「虫けらども」を自国から排除すると誓い、「政府はEUと米国のリベラル勢力に奉仕する影の軍隊を排除する」と主張した。
オルバン氏は1848年革命を記念する陰謀論に満ちた演説で、「ハンガリーは今後数週間以内に海外から資金提供を受けているメディアやその他組織を根絶やしにする」と吠え、支持者の喝采を浴びた。
またオルバン氏はそのような組織を昆虫に例えた。「今日のお祭り騒ぎの後、イースターの大掃除が始まるぞ。越冬した虫けらどもを駆除する。我々は政治家、裁判官、ジャーナリスト、偽NGO、政治活動家を買収するために不正なドルを使ってきた金融マシンを解体する。影の軍隊をすべて排除するのだ」
オルバン氏は大好きなトランプ（Donald Trump）米大統領が復権した後、国際ドナーから資金援助を受けてハンガリーの主権を損なっているとするメディア、市民団体、NGOなどの批判者を取り締まろうとする長年の努力を加速させている。
トランプ氏の盟友オルバン氏は米国際開発庁（USAID）がハンガリーのリベラル派の活動資金に使われ、自国政府の転覆を狙ったものだと根拠もなく主張。USAIDを解体したトランプ氏を絶賛した。「さすがです、大統領閣下！」
またオルバン氏はUSAIDによる資金提供の恩恵を受けている団体に「天誅」を約束。「彼らはハンガリーで排除され、厳しい法的結果に直面するだろう」と主張した。
