◎首都アテネの警察本部前では8日にも28歳の女性が元交際相手の男に刺殺された事件に抗議するデモが行われた。
ギリシャ政府は8日、首都アテネの警察署前で女性が刺殺された事件を受け、全国規模の配偶者暴力相談支援センターを設立すると発表した。
法務省の刑事局は声明で、「この保護プログラムは今週後半に正式に始まり、国内全ての警察管区にDVシェルターを設置する」と明らかにした。
アテネの警察本部前では8日にも28歳の女性が元交際相手の男に刺殺された事件に抗議するデモが行われた。
この事件は4月2日に発生。警察に保護を求めた女性がアテネ北部の警察署前で刺殺された。警察は男を殺人罪で現行犯逮捕した。
刑事局長の報道官は声明で、「シェルターの場所は非公開であり、暴力に直面した全ての女性が利用可能である」と述べた。
法務省の統計によると、昨年警察が対応した家庭内暴力の件数は約1万2500件。ここ数年増加傾向にある。
DV被害者を支援する民間の団体は利用可能な支援・サービスへの認識が高まった結果、DV申し立て件数は2020年以来、2倍に急増したと報告している。
