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ブルガリアの武器保管施設で火災、相次ぐ爆発、当局が破壊工作の可能性を捜査

現場は中部ガブロヴォ州郊外の人里離れた地域で、夜空を照らすほどの炎が上がったが、死傷者は確認されていない。
ブルガリア、首都ソフィア(Getty Images)

ブルガリアで12日、武器商社EMCO(エムコ / EMCO Ltd.)が運営する武器保管施設で火災が発生した。現場は中部ガブロヴォ州郊外の人里離れた地域で、夜空を照らすほどの炎が上がったが、死傷者は確認されていない。内務省によると、火災は数時間で鎮火し、当局が原因の究明を進めている。

今回の火災をめぐっては、単なる事故ではなく破壊工作の可能性も捜査対象となっている。デメルジエフ(Ivan Demerdzhiev)内相は12日、8月にEMCOが運営する別の武器保管施設で発生した爆発・火災との関連を調べると表明した。さらに、過去に同社や国内のほかの防衛関連企業で起きた類似事件についても、共通するパターンがないか確認すると述べた。

EMCOはブルガリアの実業家エミリアン・ゲブレフ(Emilian Gebrev)氏が率いる。同社によると、今回火災が起きた施設には主に弾薬が保管されており、中口径弾も少量含まれていた。EMCOは火災について、破壊工作だったとの見方を示し、2011年以降、ブルガリアの防衛関連企業で10件以上の同様の事件が起きていると指摘した。

ゲブレフ氏とEMCOの施設は、過去にも破壊工作をめぐる捜査の対象となってきた。検察当局は2024年、2011~20年に発生したEMCOの武器保管施設爆発に関与した疑いがあるとして、ロシア人6人の逮捕状を発行した。検察はこれらの爆発と、2015年に起きたゲブレフ氏への毒物による襲撃未遂、さらに2014年にチェコで発生した弾薬庫爆発との関連を指摘している。ロシア政府は一連の疑惑を否定している。

EMCOはこれまで発生した10件以上の事件について、捜査が1件も結論に至っていないとして批判してきた。一方、デメルジエフ内相は爆発物の保管状況や施設の警備方法に懸念を示しており、今回の火災を機に安全管理そのものも問われることになりそうだ。

事件はウクライナへの武器供与をめぐるブルガリアの政策が変化する中で発生した。ブルガリアでは4月にロシア色の強いラデフ政権が発足し、6月には国防相がウクライナへの武器供与を停止する方針を示している。

相次ぐ武器関連施設の火災をめぐり、事故なのか意図的な破壊工作なのか、捜査の行方が注目されている。

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