◎グリナー氏は今年2月、モスクワの空港でロシアでは違法とされる大麻オイルの入った吸引機が手荷物から見つかったとして拘束された。
2021年10月13日/アリゾナ州、フェニックスで開催された女子プロバスケットボールファイナル、ブリトニー・グリナー選手(Rick Scuteri/AP通信)

ロシア国営メディアは14日、米国バスケットボール界のスター、ブリトニー・グリナー(Brittney Griner)選手の拘留期間が延長されたと報じた。

タス通信によると、グリナー氏の拘留期間は7月2月まで延長されたという。

グリナー氏はロシアとウクライナの緊張が高まっていた2月、モスクワの空港でロシアでは違法とされる大麻オイルの入った吸引機が手荷物から見つかったとして拘束された。

違法大麻の所持で有罪が確定した場合、10年以下の禁固刑を言い渡される可能性がある。

タス通信によると、モスクワの地方裁判所は14日、捜査当局の要請を受け、グリナー氏の拘留期間延長を決めたという。

裁判所はグリナー氏の拘留期間を5月19日まで延長し、さらに6月中旬まで再延長。今回3回目の延長となった。

AP通信などによると、グリナー氏の弁護士と連絡を取ることはできなかったという。

米国務省のプライス(Ned Price)報道官は14日、「グリナー氏はこれ以上拘留されるべきではない」と述べた。

米国務省は先月、グリナー氏の拘束を「不当」と判断していた。

グリナー氏が所属するWNBA(米女子プロバスケットボール)フェニックス・マーキュリーも同氏を帰国させる取り組みを進めているとみられる。

フェニックス・マーキュリーのチームメートであるダイアナ・トーラジ(Diana Taurasi)選手は14日の声明で、「多くの関係者が彼女を帰国させるために働いている」と述べた。

グリナー氏はWNBAシーズン中はフェニックス・マーキュリー、オフ中はロシアのUMMCエカテリンブルクでプレーしている。WNBAでは3回、ロシアリーグでも3回チームを優勝に導いた。

WNBAとNBA両リーグの多くの選手たちがグリナー氏の解放を求め、同氏の背番号42と「We Are BG(ブリトニー・グリナー)」というフレーズが書かれたシャツを着用している。

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