習近平氏、BRICSに中東和平での役割要求、中国・インド接近も演出
BRICSはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで発足し、その後、エジプト、エチオピア、イラン、アラブ首長国連邦(UAE)などが加わった。
.jpg)
中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は12日、インド・ニューデリーで開かれた新興5カ国を中心とするBRICS首脳会議で、中東で続く戦争の終結に向け、BRICSが仲介役として役割を果たすべきとの考えを示した。習氏は戦争が国際社会の共通利益にかなわないと指摘し、中国は他の加盟国とともに和平に向けて取り組むと表明した。
BRICSはブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで発足し、その後、エジプト、エチオピア、イラン、アラブ首長国連邦(UAE)などが加わった。加盟国は世界人口の4割超、世界経済の約4分の1を占めており、欧米主導の国際秩序に対抗する「グローバルサウス」の主要な枠組みとして存在感を高めている。
今回のサミットではイランとUAEが中東情勢の緊張緩和を求める共同声明に参加したことも注目された。両国は地域情勢をめぐって立場が異なるものの、イランのペゼシュキアン(Masoud Pezeshkian)大統領とUAEのハリド(Khaled bin Mohamed bin Zayed Al Nahyan)皇太子が会談し、地域の安定や和平に向けた協力について協議した。BRICSが対立する国々を同じ外交の場に集める役割を果たせるかが焦点となる。
習氏はまた、来年のBRICS議長国を中国が務め、第19回首脳会議を中国で開催すると明らかにした。中国がBRICSを通じて国際問題への発言力をさらに強める狙いがあるとみられる。
首脳会議に合わせ、習氏はインドのモディ(Narendra Modi)首相とも会談した。習氏の訪印は7年ぶりで、両国関係の改善を印象づける機会となった。中印両国は2020年の国境衝突以来、領土問題を抱えるが、近年は緊張緩和を進めている。
中東和平をめぐるBRICSの役割強化とともに、中国がインドとの関係改善を進め、グローバルサウスでの外交的影響力を広げる動きが鮮明になっている。
