◎ハマスが昨年10月にイスラエルを攻撃して以来、レバノン、紅海、イラクなども攻撃や空爆に見舞われている。
2024年1月6日/左2番目からブリンケン米国務長官、トルコのエルドアン大統領、フィダン外相(ロイター通信)

米国のブリンケン(Antony Blinken)国務長官は6日、パレスチナ・ガザ地区におけるイスラエルとハマスの紛争が激化する中、トルコとギリシャを訪問し、首脳らと会談した。

ブリンケン氏はイスタンブールでエルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領とフィダン(Hakan Fidan)外相と会談。ガザ地区への人道援助拡大や戦後のガザ再建・統治計画などについて協議した。

エルドアン氏はNATO加盟国の中で最も声高にイスラエルを非難しており、ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相をナチスのアドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)になぞらえている。

ブリンケン氏はその後、ギリシャのクレタ島でミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相らと会談した。

ミツォタキス氏は会談後の声明で、「中東地域における混乱や海洋安全保障などについて協議した」と述べた。

ブリンケン氏の会談から数時間後、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラがイスラエル北部に向けて数十発のロケット弾を発射した。

ヒズボラはイスラエルが関与したとみられる首都ベイルートへの空爆でガザ地区のイスラム組織ハマスの幹部アロウリ(Saleh al-Arouri)氏ら数人が殺害されたことを「戦争犯罪」と非難し、イスラエルへの報復を誓っている。

ハマスが昨年10月にイスラエルを攻撃して以来、レバノン、紅海、イラクなども攻撃や空爆に見舞われている。

イスラム諸国はイスラエルに兵器を供与する米国への批判も強めている。

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