◎現場はシリア、イラク、ヨルダンの国境が交わる地域。
シリア北部、米陸軍の車両(Getty Images)

米軍は20日、シリア東部にある米軍基地が自爆ドローン攻撃を受け、反体制派「自由シリア軍(FSA)」の戦闘員2人が負傷したと発表した。米兵にケガはなかった。

現場はシリア、イラク、ヨルダンの国境が交わる地域。

FSAは米国やトルコなどから支援を受け、アサド政権と対峙している。

米軍報道官によると、犯行声明は確認されていないという。

東部地域ではアサド(Bashar al-Assad)大統領を支援するイランとつながりのある民兵が過去に同様の攻撃を仕掛けたことがある。またこの地域にはイスラム国(ISIS)の残党の拠点があるとされる。

米軍報道官によると、基地に飛来したドローン3機のうち2機は撃墜し、3機目が施設に着弾したという。

この攻撃でFSAの戦闘員2人が負傷し、治療を受けた。容体は明らかにされていない。

イギリスに本拠を置くNGO「シリア人権監視団」はこの攻撃について、「イランの支援を受ける民兵が関与している可能性が高い」と指摘した。

米軍の報道官は国名には言及せず、攻撃を非難した。「この種の攻撃は到底容認できず、我々の部隊とパートナーを危険にさらし、ISISとの戦いを危うくする可能性があります...」

シリア北部・南部・東部には米兵およそ900人が駐留している。

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