中国・北京の超高層ビルに小型機衝突、パイロット1人死亡、13人負傷、当局が発表
26日午後、小型機がビル上層部に衝突し、その後地上に落下・大破した。
の写真を撮る男性(AP通信).jpg)
中国・北京市中心部の超高層ビル「CITICタワー(中国尊)」に小型機が突っ込んだ事故について、当局は27日、操縦士1人が死亡し、ビル内にいた13人が負傷したと明らかにした。当局は負傷者について、容体は安定していると説明。事故原因の調査を進めている。
CITICタワーは地上100階を超える高さを誇る中国有数のオフィスビルである。26日午後、小型機がビル上層部に衝突し、その後地上に落下・大破した。衝突の衝撃で窓ガラスや外壁の一部が損傷し、ビル内では火災報知器が作動したほか、避難指示が出された。
北京市当局によると、操縦士は事故現場で死亡が確認された。ビル内では割れたガラスの飛散などにより13人が負傷し、病院へ搬送されたが、いずれも命に別条はないという。消防や救急隊が現場に急行し、火災の発生や建物への構造被害は確認されなかったとしている。
中国民用航空局(CAAC)によると、事故を起こした機体は小型の単発機で、北京郊外の空港から離陸した後、飛行中に何らかの異常が発生した可能性がある。事故直前には管制官との交信が確認され、機体にトラブルが生じたことを示唆する内容が含まれていたと報じられている。ただし、具体的な原因については調査中で、機体の整備状況や飛行記録、気象条件などを含めた詳しい分析が進められている。
現場は北京市の金融街として知られ、多数の企業や金融機関が入居するビジネス街である。事故発生後は周辺道路が一時通行止めとなり、多くの警察官や消防隊員が警戒に当たった。SNS上には、ビル上層部から煙が上がる様子や、地上に消防車両が集結する映像が投稿され、大きな注目を集めた。
専門家は高層ビルが密集する都市部での航空事故は極めて珍しいと指摘する一方、小型機は天候や機体トラブルの影響を受けやすく、緊急時には安全に着陸できる場所が限られると説明している。また、人口密集地で事故が発生した場合には、地上の被害を最小限に抑えるための航空管制や緊急対応体制が重要になるとしている。
北京市当局は、事故現場周辺の安全確認を進めるとともに、建物本体への影響を詳しく調査している。CAACも事故調査チームを派遣し、機体の残骸や飛行データの解析を通じて原因究明を急ぐ方針だ。
