◎トルコ国鉄(TCDD)の職員13人が業務上過失致死傷罪で起訴され、うち4人は無罪となった。
トルコ、イスタンブール近郊の駅(Getty Images)

トルコ・イスタンブールの地方裁判所が6年前に発生した鉄道事故の裁判でトルコ国鉄(TCDD)の職員9人に実刑判決を言い渡した。現地メディアが25日に報じた。

この事故は2018年7月に発生。ギリシャ国境に近い町からイスタンブールの中心街に向かっていた旅客列車がイスタンブールの西方約110キロの地区で脱線し、25人が死亡、300人以上が重軽傷を負った。

国営アナトリア通信によると、判事は悪天候に対する予防措置を取らなかったとして、国鉄の過失を認めたという。

洪水によって現場付近のレールは下部の地面がえぐり取られ、大きく湾曲。6両が脱線する事態となった。

国鉄の職員13人が業務上過失致死傷罪で起訴され、うち4人は無罪となった。

アナトリア通信によると、当時の支局長に禁固17年の実刑判決が言い渡されたという。最も刑期が短かったのは整備副部長で、禁固8年4カ月だった。

遺族は各地で国鉄の責任を問う集会を開き、当時の社長だけでなく、政府にも賠償を求める裁判を起こしている。

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