◎NATO加盟国の中で№2の軍事力を誇るトルコはイスラエルを最も厳しく非難する国のひとつである。
トルコのエルドアン大統領(Getty Images)

トルコ政府は2日、パレスチナ・ガザ地区での軍事行動を理由にイスラエルへの輸出入を全面的に停止すると発表した。

同政府はイスラエルがガザ地区への人道支援を完全に許可するまでこの措置を継続するとしている。「イスラエルとの輸出入取引は、追って通知を出すまで全て停止しなければならない...」

現地メディアによると、この措置は事前に通知されておらず、数千の国内企業が影響を受ける可能性があるという。

NATO加盟国の中で№2の軍事力を誇るトルコはイスラエルを最も厳しく非難する国のひとつである。エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領はイスラエルのネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相を「ジェノサイド(集団殺戮)マシン」と呼んでいる。

トルコ政府は輸出入停止がパレスチナ人に影響を与えないよう、「パレスチナ当局と調整する」と述べている。

また同政府はこれをイスラエルに対する措置の「第二段階」であるとし、「イスラエルがガザへの人道支援を途切れることなく十分に行える体制を確立するまで維持する」と強調した。

エルドアン氏は先月、イスラエルの軍事行動を改めて糾弾し、アルミニウム、鉄鋼、建設製品、化学肥料など、54種類の製品のイスラエルへの輸出を制限すると発表した。

イスラエルもこれに対抗し、貿易を制限している。

イスラエルのカッツ(Israel Katz)外相はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「トルコの港湾当局が港で商品のやり取りを妨害している」と書き込んだ。

またカッツ氏は「エルドアン大統領が恣意的な理由で貿易協定を破り、イスラエルの輸出入を妨害している」と非難した。

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