シリア首都のカフェでIED爆発、6人死亡、22人負傷
爆発が起きたのはダマスカス中心部の裁判所近くにあるカフェで、内務省によると、店内に設置された即席爆発装置(IED)が爆発したとみられる。
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シリアの首都ダマスカス中心部にあるカフェで2日、爆発が発生し、少なくとも6人が死亡、22人が負傷した。国営シリア・アラブ通信(SANA)によると、爆発は多くの市民でにぎわう時間帯に起き、救急隊が現場に急行して負傷者を市内の病院に搬送した。治安当局が現場周辺を封鎖して捜査を進めている。SANAによると、犯行声明を出した組織は確認されていない。
爆発が起きたのはダマスカス中心部の裁判所近くにあるカフェで、内務省によると、店内に設置された即席爆発装置(IED)が爆発したとみられる。爆風によって店内の設備や窓ガラスが吹き飛び、周辺の建物にも被害が及んだ。目撃者は「突然、大きな爆発音が響き、店内は煙と破片に包まれた。負傷者が助けを求める声があちこちから聞こえた」と当時の混乱した状況を証言している。
捜査当局は使用された爆発物について、簡易な構造だったとの初期調査結果を明らかにし、「テロに関与した者を法の下で裁く」と述べた。内務省も専門チームを派遣し、爆発物の種類や設置方法、実行犯の特定を急いでいる。現時点でテロ組織による犯行か、あるいは別の武装勢力による攻撃かについて公式な結論は示されていない。
今回の事件は2024年末にアサド政権が崩壊し、シャラア(Ahmed al-Sharaa)大統領率いる暫定政権が発足して以降、首都で発生した深刻なテロ攻撃の一つとなった。シャラア政権は14年以上に及んだ内戦の終結後、国内の安定回復を最優先課題に掲げてきたが、過激派組織「イスラム国(IS)」の残党が各地で攻撃を続けているとみられている。また、旧政権支持勢力や一部少数民族との対立も続いており、国内の安全保障環境は依然として不安定な状況にある。
ダマスカスでは今年5月にも国防省近くで車爆弾による攻撃が発生し、死傷者が出たほか、宗教施設や公共施設を狙ったテロが断続的に起きている。政府は治安部隊による警備を強化するとともに、過激派の摘発作戦を継続している。今回のカフェ爆発は多くの市民が集まる日常空間が依然として攻撃対象となり得る現実を示した。新政権にとって治安回復と社会の安定をいかに実現するかが引き続き大きな課題となっている。
