パレスチナ自治政府、議会選挙を2027年9月に延期、アッバス議長、イスラエルの制約を理由に
パレスチナ通信(WAFA)によると、アッバス氏は自由で公正かつ包括的な選挙を実現するための政治的、治安上および現地の条件が整っていないと説明し、イスラエルの措置が障害になっていると非難した。
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パレスチナ自治政府のアッバス(Mahmoud Abbas)議長は10日、11月に予定していた議会選挙を延期し、大統領選と合わせて2027年9月11日に実施すると発表した。
パレスチナ通信(WAFA)によると、アッバス氏は自由で公正かつ包括的な選挙を実現するための政治的、治安上および現地の条件が整っていないと説明し、イスラエルの措置が障害になっていると非難した。
延期の理由として、ヨルダン川西岸地区でのイスラエル軍の作戦、入植地の拡大、ユダヤ人入植者による暴力、移動制限などが挙げられた。また、イスラエルがパレスチナ側に支払うべき税収を引き渡していないことも、選挙準備を困難にしていると指摘した。東エルサレムやガザ地区では、選挙管理委員会の職員や国際監視団の立ち入りが制限されているという。
ガザ地区については、治安と人道状況が極めて厳しく、イスラエル軍の撤退が完了していないことや、復興が進んでいないことも問題視した。国際安定化部隊や警察の展開に向けた取り決めが履行されていない点も、選挙実施の障害として挙げた。アッバス氏は東エルサレム、ヨルダン川西岸、ガザ地区のパレスチナ人に投票を呼びかけていた。
一方、イスラエルのサール(Gideon Saar)外相は10日、延期の説明を「責任追及を逃れるためのばかげたうそ」と一蹴した。パレスチナ側の関係者によると、アッバス氏率いるファタハと、対立するイスラム組織ハマスの指導者らは、エジプトのカイロで開かれた協議で選挙延期に合意していた。延期決定には、パレスチナ内部の対話を進め、政治的な統一を図る狙いもある。
パレスチナでは2005~2006年を最後に、大統領選と評議会選挙が実施されていない。2006年の議会選ではハマスが勝利し、その後ガザ地区を掌握したことで、ファタハとの分裂が深まった。アッバス氏は大統領任期が2009年に終了した後も、大統領令による統治を続けている。
