◎上海の浦東国際空港と虹橋国際空港は利用者に公式ホームページで最新の運航状況を確認するよう求めている。
2022年9月12日/台湾、台北市内(Chiang Ying-ying/AP通信)

中国の国営メディアは14日、台風12号が南東部に上陸し、上海市の国際空港が全便をキャンセルしたと報じた。

台風12号(Muifa)は上海の南東に位置する浙江省(せっこうしょう)舟山市を直撃した。

新華社通信によると、沿岸部の住民数千人が避難を余儀なくされたという。

中央気象局は強風と大雨が予想される地域の住民に外出を控え、必要に応じて政府の避難所に避難するよう呼びかけている。

台風は杭州湾(こうしゅうわん)を横断し、金融都市上海に15日未明に上陸したとみられる。

上海当局は市内の住民に沿岸部に近づかないよう命じ、学校や政府施設に避難所を設置した。

中国中央テレビ(CCTV)は豪雨と強風に警戒するよう呼びかけている。上海市内では風速20~25m/sの強風が予想されている。

上海の浦東国際空港と虹橋国際空港は利用者に公式ホームページで最新の運航状況を確認するよう求めている。

上海の南に位置する寧波市(にんぽーし)では市内の全学校が閉鎖された。中央気象局は洪水と土砂崩れに警戒するよう呼びかけている。

浙江省当局は市内の漁協に退避命令を出したため、CCTVによると、8000隻近くの商業船舶と漁船が港に避難したという。

その他の地域でも公共交通機関に影響が出たと伝えられている。CCTVは少なくとも1万3000人が避難所に避難したと報じている。

台風12号は中国を縦断する見込み。中央気象局は12省の広い範囲で大雨が降ると予想している。

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