生後7か月の乳児を車内に長時間放置、死亡 米テネシー州
通報を受けて駆け付けた警察官が車内で反応のない乳児を発見し、救急搬送したものの、その後死亡が確認された。
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米南部テネシー州で生後7カ月の乳児が車内に放置され死亡した。地元警察が16日、明らかにした。
それによると、事故は16日午後、同州モントレーの図書館駐車場で起きた。通報を受けて駆け付けた警察官が車内で反応のない乳児を発見し、救急搬送したものの、その後死亡が確認された。パットナム郡保安官事務所は声明で、「乳児はエンジンが停止し窓も閉め切られた車内に、数時間にわたって取り残されていた可能性がある」と述べた。
当日の最高気温は27度に達し、直射日光下での車内温度はさらに上昇していた。密閉された車内は短時間で危険な高温となるため、致命的な環境となり得る。
警察は保護者や関係者の行動や当時の状況について調査を進めているが、現時点で事件性の有無や責任の所在については明らかにしていない。保安官事務所は声明で、「家族と地域社会にとって計り知れない悲しみをもたらす出来事だ」と述べ、慎重な捜査を続ける姿勢を示した。
米国ではこうした「車内放置」による子どもの死亡事故が毎年のように発生している。子どもが車内に取り残される原因の多くは、保護者が存在を失念するケースや、予定変更などによる認識のずれとされる。研究や統計によると、こうした事故は特別な不注意に限らず、誰にでも起こり得るという。
米国の非営利団体「KidsAndCars.org」の報告では、1990年以降、全米で1100人以上の子どもが車内に放置されることで命を落としている。近年も同様の事故が後を絶たない。
専門家は後部座席に荷物を置いて必ず確認する習慣をつけることや、保育施設側も子どもの欠席時には保護者へ連絡する仕組みを整えることなど、複数の対策を組み合わせる必要があると指摘する。自動車メーカーに対しても、車内に取り残された人を検知する技術の導入を求める声が高まっている。
今回の事故を受け、当局は改めて保護者や地域住民に対し、車内に子どもを残さないよう注意を呼びかけている。同様の事故は一瞬の判断ミスや思い込みから発生することが多く、社会全体での意識向上が求められている。
