米国各地で春の嵐、豪雨・落雷・洪水相次ぐ、竜巻も
一連の異常気象は広範囲に及び、数千万人規模の住民が影響を受けている。
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米国中部から五大湖周辺にかけて、激しい嵐が広範囲で続き、豪雨や落雷、洪水などの被害が拡大している。国立気象局(NWS)は16日、今週いっぱい不安定な大気の状態が続くと警告し、対象地域の市民に警戒を呼びかけた。
今回の嵐はテキサス州中部から中西部、さらに五大湖地域にかけて帯状に広がる前線と低気圧によって発生している。暖かく湿った空気と強いジェット気流が重なり、大気の不安定さが増したことで、雷雨や突風、ひょう、さらには竜巻を伴う激しい天候が相次いでいる。
被害は人的・物的両面で発生している。ウィスコンシン州では屋外にいた男性が落雷により死亡した。警察によると、当時は強い雨と雷が発生しており、通報を受けて駆けつけた際、男性は駐車場で倒れていたという。
さらに、NWSには13日~15日にかけて1100件以上の悪天候の報告が寄せられ、その中には35メートルを強風や大粒のひょう、竜巻の発生も含まれる。ウィスコンシン州では少なくとも複数の竜巻が確認された。被害の全容は明らかになっていない。
特に深刻なのが洪水被害である。ミシガン州では記録的な降雨と雪解け水が重なり、多くの地域で河川の水位が上昇。州内の複数の郡で非常事態が宣言され、住民の避難やダムの放水といった対応が取られている。北部の一部地域では下水処理が追いつかず、未処理に近い排水が流出する事態も報告されている。
また、ウィスコンシン州ミルウォーキー周辺では道路の冠水により通行止めが相次ぎ、交通網にも影響が出ている。河川の氾濫によって住宅地が浸水する恐れもあり、当局は住民に対し、不要不急の外出を控えるよう求めている。
今回の嵐は春の訪れとともに米国で本格化する「シビアウェザー(激しい気象現象)」の典型例である。気温上昇に伴い大気中の水蒸気量が増えることで、短時間に大量の雨が降りやすくなり、洪水リスクが高まる。実際、今回も数日にわたり断続的に強い雨が降り続いたことが被害拡大の一因となっている。
気象当局は17日にも新たな嵐が発生する可能性があると指摘し、状況が完全に落ち着くまでには時間がかかる見通しである。特に地盤が緩んでいる地域ではさらなる降雨が河川の氾濫や土砂災害を引き起こす恐れがある。
一連の異常気象は広範囲に及び、数千万人規模の住民が影響を受けている。今後も各地で被害の把握と復旧作業が続く見込みであり、当局は最新の気象情報を確認し、早めの避難行動を取るよう呼びかけている。
