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米国の広い範囲で「春の嵐」続く、非常事態宣言も


ウィスコンシン州からオクラホマ州にかけて3500万人以上が悪天候の影響を受けている。
2026年4月14日/米ウィスコンシン州デーン郡、倒木を処理する地元住民(AP通信)

米国中西部から南部にかけて、「春の嵐」の後も広範囲で大雨や強風が続いている。

現地メディアによると、ウィスコンシン州からオクラホマ州にかけて3500万人以上が悪天候の影響を受けている。これらの地域の一部はすでに今週、竜巻や洪水などにより大きな被害を受けており、復旧が進まない中でさらなる被害拡大が懸念されている。

国立気象局(NWS)は17日、オクラホマ州北西部やカンザス州中部・東部、ミズーリ州西中部にかけて、気象災害のリスクが高まっていると警告した。これらの地域では17日午後から18日未明にかけて、スーパーセルと呼ばれる強力な積乱雲が発達し、野球ボール大の雹(ひょう)や40メートルを超える暴風、強い竜巻が発生する可能性がある。

特に竜巻の危険性が高いのはウィスコンシン州中部からアイオワ州東部にかけてで、イリノイ州北部やミズーリ州北部では50メートルを超える暴風が吹き荒れる可能性がある。すでにミネソタ州では複数の竜巻、イリノイ州でも竜巻の発生が確認されている。

また、複数州にわたり竜巻注意報が発令され、マディソンやミルウォーキー、シカゴなど主要都市も対象に含まれている。これらの地域では野球ボールサイズのひょうや30~40メートルの突風が予想され、住民に対して警戒が呼びかけられている。

今回の悪天候は単発ではなく、すでに発生した洪水や嵐に続く形で到来している点が特徴である。特にウィスコンシン州やミシガン州では地盤が雨で飽和状態にあり、さらに100ミリを超える降雨が加わることで河川の氾濫や陥没のリスクが高まっている。

実際、先の嵐では中西部各地で洪水や停電、建物被害が相次ぎ、非常事態宣言が出された州もあった。大気中の暖かく湿った空気と強いジェット気流が重なることで、大規模かつ長期間にわたる不安定な気象状況が形成されていると専門家は指摘する。

今後、この嵐は東へ移動し、五大湖周辺から東海岸にかけても影響が及ぶ見通しである。広範囲にわたり暴風や豪雨、竜巻の危険が連鎖的に発生する可能性があり、当局は最新の気象情報の確認と早期の避難準備を強く求めている。

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