◎今年の猛暑は過去に類を見ない歴史的な干ばつを引き起こしている。
2022年8月8日/フランス、パリ郊外のひまわり畑(Aurelien Morissard/AP通信)

フランス政府は8日、今年4回目の猛烈な熱波が北アフリカから流れ込み、週末まで猛暑が続くと警告した。

フランス気象局(Meteo France)によると、この熱波は南部から全国に広がり、週末までは猛烈な暑さが続く見込みだという。

同局は8日の声明で、「南部と中部の最高気温は40度前後に達し、夜間も20度以上を維持するだろう」と述べた。

アルプス山脈に近い東部シャルトルーズの自然公園で発生した山火事は延焼し続けているみられる。当局は付近の住民140人に避難を命じた。

フランス気象局は今回の熱波について、「先月のような事態にはならない」と予測している。先月の熱波はいくつかの地域の最高気温の記録を塗り替え、山火事を後押しした。

専門家によると、今年の猛暑は過去に類を見ない歴史的な干ばつを引き起こしている。先月の降水量は1959年の統計開始以来、最も少なかった。

国内の農家、特に大豆、ひまわり、トウモロコシ農家は大打撃を受けているようだ。

AFP通信によると、水の使用を制限している地域は60を超えたという。制限内容は地域の実情によって異なる。ある地域は日中の田畑への灌漑(かんがい)を禁じている。

政府は先週、100以上の自治体が給水制限を課し、給水車の導入を検討していると発表した。

エネルギー大手フランス電力(EDF)は原子炉の冷却に使用している川の水位が減少したため、2つの原子力発電所を停止せざるを得なくなった。

2022年8月2日/フランス、パリのセーヌ川沿い、日光浴する人々(Francois Mori/AP通信)
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