◎FDAの計画案はCDCに持ち込まれ、CDCの独立した諮問委員会でさらに議論される。
2021年9月14日/ペンシルバニア州レディングのワクチン接種センター(Matt Rourke/AP通信)

9月22日、米食品医薬品局(FDA)は65歳以上の高齢者と、基礎疾患などを持つリスクの高いグループおよび、コロナウイルスの感染リスクにさらされている最前線で働く労働者へのファイザーワクチンのブースターショットを承認した。

リスクの高いグループと最前線の労働者は、18歳以上であればブースターを取得できる。

ジョー・バイデン大統領は先月、FDAと疾病予防管理センター(CDC)が合意した場合にのみ、ブースターの展開に取り組むと述べていた。しかし、展開は早ければ9月20日に始まると述べたことで、バイデン政権は独立した規制当局に圧力をかけているという非難につながった。

FDAのジャネット・ウッドコック長官代行は22日、「この認可により、医療従事者、教師、食料品店で働く労働者、およびホームレスの避難所や刑務所でのブースターが許可される」と述べた。「私たちはブースターの用量を含むファイザーワクチンの安全性と有効性に関するデータの評価を続けています...」

またFDAは、2回目の接種から6か月経過した被接種者にブースターを提供すると発表した。バイデン大統領は8月の演説で2回目から8か月と述べていたが、FDAは6カ月と判断した。

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は22日午後、「FDAの認可は、全国民にブースターを提供するというバイデン政権の約束を前進させる」とツイートした。

FDAの計画案はCDCに持ち込まれ、CDCの独立した諮問委員会でさらに議論される。その後、CDCの委員から承認を得られれば、ようやく対象者へのブースター接種が始まる。

ABCニュースによると、CDCの諮問委員会は22日に会合を開催したという。委員たちは23日の投票前にデータをより詳細に議論する予定と伝えられている。

CDCのロシェル・ワレンスキー所長は24日までに、ブースターの正確な対象者を含む公式声明を発表すると期待されている。

この声明で、どの基礎疾患が高リスクに見なされるか、どの職場のどの労働者が感染リスクにさらされる最前線の対象になるかが明らかになる。

国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ博士は20日に放送されたABCニュースのインタビューの中で、「新たなデータが次々に入ってくるため、ブースターに関する話し合いや協議はまだ終わっていない」と述べた。

FDAの諮問委員会の委員を務めるフィラデルフィア小児病院はポール・オフィット博士はCDCの投票について、「対象者へのブースターを承認するのであれば、少なくとも今週の終わりまでに正確な推奨事項を発信する必要がある」と指摘した。

FDAの諮問委員会は、モデルナおよびJ&Jワクチンのブースター(J&Jは2回目接種)についても後日協議する予定である。

AP通信によると、諮問委員会は、「ファイザーのブースターは最初に他のワクチンを接種した被接種者には推奨されないだろう」と述べたという。

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