コロナウイルス／オーストリアとポルトガルが新たな制限を発表

2020年11月1日 2020年11月1日 6分

10月31日、オーストリアとポルトガル政府は、第二波を抑え込むための新制限を発表した。

両国の制限は11月3日に発効。期間は11月末までの予定。

オーストリアのカフェやレストランは期間中閉鎖を命じられ、テイクアウトのみ許可される。また20：00～06：00の間は仕事や緊急の場合を除き、外出禁止。対象地域は全国。

ポルトガルの店舗は営業時間を制限される。対象地域は全国の約70％。昼夜を問わず不要不急の外出は禁止。

ヨーロッパの第二波は勢いを増し、人々は新たな制限やロックダウンに直面している。

制限は11月3日に発効。期間は11月末までの予定だが、感染状況によっては延長もあり得るという。

・ビジネス：ジムと美術館は閉鎖。その他の店舗は営業を継続。カフェやレストランは閉鎖され、テイクアウトのみ可能。

・学校：幼稚園と小学校は閉鎖。高校と大学はオンライン授業、対面授業は禁止。

セバスチャン・クルツ首相は記者会見で、「非常に厳しい決定だと思っているが、一部封鎖は必要だ」と述べた。

10月30日の新規陽性数は5,627件。過去最高を更新し、政府が病院の収容能力を上回ると主張する6,000件に迫っている。31日はわずかに減少し5,349件だった。

制限は11月3日に発効。期間は11月末まで。対象エリアは308都市のうち121。首都リスボンやポルトも含まれる。なお、2週間後に制限内容の見直しを行う。

・ビジネス：テレワークを強く推奨。店舗の営業時間は22：00まで。昼夜を問わず、不要不急の外出禁止。

アントニオ・コスタ首相は記者団に対し、「何もしなければウイルスは拡大し続ける。医療システムは崩壊するだろう」と警告した。

10月31日の新規陽性数は4,007件、死亡者は39人。現在、約2,000人のコロナ患者が治療を受けており、そのうち286人が集中治療室（ICU）に入院中だという。

イギリス、フランス、ドイツ、ベルギーなどがロックダウン（一部含む）を発表もしくは発効済み。

【スロバキア】
・10歳以上の全国民に無料検査を指示。対象は約400万人。当局は検査完了まで2週間ほどかかると述べた。

【ポーランド】
・保健省によると、全国のコロナ患者数は16,000人を超え、そのうち1,305人が人工呼吸器を使用しているという。10月31日の死亡者は280人。

・中絶禁止法に反対する大規模な抗議集会関連のクラスターが発生。

・先週、アンジェイ・ドゥダ首相の陽性が判明。スポークスマンによると、症状は出ていないという。

・既に厳しい制限が課されている。公の集会は全て禁止。ほとんどの学校は閉鎖され、カフェやレストランはテイクアウトのみ可能。

【ハンガリー】
・10月31日の新規陽性数は過去最高を大きく更新する3,908件、51人が死亡した。また、入院中のコロナ患者が初めて4,000人を超えたという。

・封鎖は検討されておらず、学校や店舗は営業を続けている。また、プロ・アマスポーツも観客を入れ継続中。

・オルバーン・ヴィクトル首相がマスク着用ルールの厳罰化を明言。必要に応じて罰金を科すと述べた（正式発表ではない）。

【ギリシャ】
・部分的なロックダウンを発効済み。首都アテネを含む主要都市のレストランやレジャー施設が閉鎖された。

・他国に比べると感染状況は落ち着いている。しかし、当局は必要と判断した時点で即制限を発効すると述べ、感染予防対策の徹底を訴えた。

【ベルギー】
・検査陽性率、感染率がヨーロッパで最も高い。

・11月2日に全土をロックダウンする。期間は12月中旬まで。

・国内の集中治療室（ICU：約2,000床）の半分以上がコロナ患者に占有されている。
・ベルギーの第二波、医師は感染しても働き続ける

【欧州の感染状況／11月1日時点】