◎国連コンゴ民主共和国ミッションは戦闘が発生した地域に部隊を展開した。
1月29日、コンゴ民主共和国で進行中の反政府勢力と国軍の戦闘は激しさを増し、地元メディアによると、数千人が避難を余儀なくされたという。
コンゴ革命軍と呼ばれている反政府勢力「3月23日運動(M23)」は東部地域の主要都市ゴーマの近くに駐留するコンゴ軍の部隊および周辺の村を襲撃したと伝えられている。
政府は戦闘が発生したことを認めたものの、詳細は明らかにしていない。地元の住民はAP通信の取材に対し、「銃撃戦と死体を見た」と述べた。
東部地域に対する攻撃は24日頃から本格化し、これまでに少なくとも6つの村の住民が避難を余儀なくされた。現地で活動する人道団体などによると、少なくとも2,000人がゴーマの北に位置するキバンバの屋外避難所、教会、学校などに身を寄せているという。
教会に避難した女性はAP通信の取材に対し、「村のすぐ近くで突然戦闘が始まったため、大切な物を持ち出す余裕はなかった」と述べた。「私たちは村を捨て、教会前の広場で身を寄せ合っています。水、食べ物、薬が必要です」
別の女性は「夫と3人の子供を探している」と述べ、国際社会に支援を求めた。「多くの住民が冷たい地面の上で寝ています。毛布と水が必要です...」
AP通信によると、国連コンゴ民主共和国ミッションは戦闘が発生した地域に部隊を展開したという。
反政府勢力M23はルワンダとウガンダの反政府勢力の支援を受けており、第二次コンゴ戦争(1998~2003年)終結以降も政府に対する攻撃を続け、2013年に一度降伏したものの、活動を継続している。
M23は昨年11月頃から活動を活発化させ、複数の攻撃に関与したと伝えられている。
野生のマウンテンゴリラが生息するヴィルンガ国立公園の近くでも戦闘が報告されており、人道団体は地域住民だけでなく貴重なユネスコ世界遺産にも影響を与える可能性があると懸念を表明している。