◎イタリアミラノ発アムリトサル空港行きの便に搭乗していた179人中125人が陽性と診断された。
2022年1月6日/インド、パンジャーブ州のアムリトサル空港(Ravinder Singh Robin/ロイター通信)

1月6日、インド北部パンジャーブ州の空港に到着したイタリアのチャーター便で大規模クラスターが発生し、搭乗していた125人がコロナ検査で陽性と診断された。

州の当局者によると、クラスターが発生したのは179人が搭乗していたミラノ発アムリトサル空港行きの便で、幼児を除く160人を検査した結果、125人が陽性と診断されたという。

保健当局は声明で、陽性者は隔離されると述べた。報道によると、陽性診断を受けた乗客は救急車で医療機関に搬送された。

インドでもコロナ変異ウイルス「オミクロン株」が急拡大しており、地元メディアによると、6日の新規陽性は9万件を超えた。直近24時間の死亡者は325人で、そのうち1人がオミクロン株に感染後死亡したと伝えられている。

連邦政府は主要都市のウイルスがオミクロン株に置き換わりつつあると懸念を表明し、集会を避け、基本的な感染予防対策を徹底するよう呼びかけている。

保健当局によると、マハーラーシュトラ州、西ベンガル州、デリー準州、ケララ州、タミル·ナードゥ州、カルナータカ州、ジャールカンド州の直近1週間の陽性数と陽性率が急上昇し、新たな「懸念地域」に指定されたという。

オミクロン株はデルタ株に比べると重症化リスクは低いと考えられているが、感染力は極めて強く、新規陽性が爆発的に増加すれば医療機関に大きな圧力がかかると懸念されている。

インドの複数の州ではこの春選挙が予定されており、各地で数千人規模の大規模な集会が行われると見込まれている。医療専門家たちは大規模集会がオミクロン株の急拡大を引き起こし、昨年4月のような事態に発展する可能性があると懸念を表明した。

昨年の4月初め頃から始まった第2波は医療機関を圧倒し、多くの死者を出した。インドの累計陽性は6日時点で3,500万件以上、死亡者は48万人を超えた。

首都ニューデリーやマハーラーシュトラ州を含む一部の都市は夜間外出禁止令を再導入している。

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