◎国家衛生委員会のヅァン・イーシン副大臣は記者団に対し、「私たちはコロナが中国の研究所から漏洩した可能性があるという理論にショックを受けています」と述べた。
中国の保健当局は22日、コロナウイルスの起源に関する世界保健機関(WHO)の新たな研究計画を受け入れることはできないと述べた。
国家衛生委員会のヅァン・イーシン副大臣は記者団に対し、「私たちはコロナが中国の研究所から漏洩した可能性があるという理論にショックを受けています」と述べた。「中国はWHOの起源調査を受け入れず、中国から漏洩したという根も葉もない噂とそれを吹聴する人々を非難します...」
コロナの起源調査は深刻な外交問題に発展しており、アメリカと多くの同盟国は中国との関係を悪化させた。アメリカのドナルド・トランプ前大統領を含む政府および一部の保険当局者は、「中国共産党はパンデミックの初期にコロナの情報を隠蔽し、以降の対応についても透明性を欠いている」と主張した。
一方、共産党指導部はアメリカを含む西側諸国は科学者に任せるべき問題を政治に利用していると厳しく非難し、制裁や嫌がらせで応戦した。
WHOのテドロス・アダノム事務局長は先週、2019年の後半に初めてコロナを検出した中国湖北省武漢市の研究所からウイルスが漏洩したという理論を起源調査から除外することは時期尚早と述べた。
イーシン副大臣によると、武漢の研究所は人間に感染する可能性のあるウイルスを扱っていないという。また、今年の初めにWHOが行った調査結果を引用し、「コロナが研究所から漏洩したという噂は誤りであり、誤情報を拡散してはならない」と述べた。
WHOのピーター・ベン・エンバレク氏率いる調査チームは今年の初めに武漢市の現地調査を実施したが、研究所から漏洩した証拠は見つからなかった。
WHOを含むほとんどの専門家は、コロナウイルスは動物から人間に感染した可能性が最も高いと信じているが、武漢の研究所から漏洩したという噂は瞬く間に世界に広がった。
一部の米共和党員は武漢研究所起源説をかたくなに信じており、20日に開催された上院保健教育労働年金委員会の公聴会に出席したアンソニー・ファウチ博士を厳しく追及した。
アメリカの諜報機関は現在、武漢研究所または同研究所の「機能獲得研究(実世界におけるウイルスの潜在的な影響の研究)」から偶発的にコロナウイルスが漏れ、世界的大流行につながった可能性があるという「理論」を調査している。