◎シュタイアーマルク州の警察当局は声明で、「隣のアパートから逃げ出した全長約1.6mのニシキヘビは男性宅のトイレに侵入し、噛みついた」と述べた。
オーストリアの現地メディアによると、7月5日早朝に65歳の男性が自宅のトイレでニシキヘビにガブリと噛みつかれたという。
シュタイアーマルク州の警察当局は声明で、「隣のアパートから逃げ出した全長約1.6mのニシキヘビは男性宅のトイレに侵入し、噛みついた」と述べた。男性は軽傷と伝えられているが、ヘビに噛みつかれた場所は明らかにされていない。
声明によると、男性は午前6時過ぎに自宅トイレの便座に座った直後に違和感を感じたという。その後、男性は便器内をチェックし、爬虫綱有鱗目に属する網目模様のニシキヘビを発見した。
ニシキヘビは隣のアパートの男性(24歳)の部屋から脱走した。当局者はニシキヘビの逃走ルートを明らかにしなかったが、「排水溝を通り抜けた可能性がある」と述べた。
ニシキヘビは爬虫類の専門家に拘束され、その後所有者に引き渡された。警察によると、所有者の男性は室内で11匹のヘビ(全て毒なし)とヤモリを飼育していたという。
現地メディアは、「所有者は注意義務違反による過失傷害に問われる可能性がある」と報じた。
ニシキヘビ科はユーラシア大陸やアフリカ大陸などに生息するヘビの一種で、大きい個体は10m近くまで成長することもある。
大型種は家畜を捕らえることもあるが、人間を襲うことは極めて稀で、噛み付きより締め付け攻撃を好むと考えられている。