◎国連のデータベースによると、エバーギブン号の所有者は愛媛県今治市に本拠を置く船舶リース会社の正栄汽船、運航者は台湾を拠点とする大手海運会社のエバーグリーンマリン。建造は2018年、全長400m、幅59m。
地元メディアによると、エジプトのスエズ運河のど真ん中で大型貨物船が横向きになり、他の貨物船の運航をブロックしているという。
貨物船エバーギブン号は世界の海運を支えている最も重要な水路のひとつを塞ぎ、大渋滞を引き起こした。
国連のデータベースによると、エバーギブン号の所有者は愛媛県今治市に本拠を置く船舶リース会社の正栄汽船、運航者は台湾を拠点とする大手海運会社のエバーグリーンマリン。建造は2018年、全長400m、幅59m。
台湾の中央通訊社は、「エバーギブン号は紅海からスエズ運河に入ったときに強風の影響を受けた」と報じた。中央通訊社によると、エバーグリーンマリンからコメントは得られていないという。
地元メディアは、「複数のタグボートがエバーギブン号の支援にあたっているが、渋滞解消には数日かかる可能性がある」と報じた。
スエズ運河は地中海と紅海をつなぐアジア⇔ヨーロッパ間の最短ルートである。
エバーギブン号は中国からスエズ運河を北上してオランダのロッテルダムに向かっていた。地元メディアによると、エバーギブン号は現地時間23日午前7時40分頃に技術的トラブルの影響で制御を失い、横向きに停止したという。
ソーシャルメディアには、スエズ運河のど真ん中で横向きに停止したエバーギブン号の写真が複数共有されている。この船が横向きになった原因は明らかにされていない。
marinetraffic.comの衛星データでは、エバーギブン号の船首は運河の東壁に触れているように見えた。地元メディアによると、当局が派遣した複数のタグボートはエバーグリーン号の牽引に苦労しているという。
米ノースカロライナ州で活動する海軍史家のサル・メルコリアーノ博士はBBCニュースの取材に対し、このような事件は稀であり、世界の貿易に大きな影響を与える可能性があると述べた。「エバーギブン号はスエズ運河で座礁した史上最大の船です。船は何かしらの理由で制御を失い、停止しました」
「タグボートは貨物船を牽引したいと考えるでしょう。しかし、重量オーバーであれば、彼らは貨物を除去しなければならないかもしれません」
エジプトのカイロ24によると、スエズ運河庁は声明で、「座礁現場周辺の砂(東西の壁際)を取り除く作業などには少なくとも数日かかる可能性がある」と述べたという。