◎地元メディアなどによると、一連の抗議の犠牲者は200人を超え、多くの重症者が適切な治療にアクセスできず苦しんでいるという。
3月17日、ミャンマーの抗議者たちは火炎瓶やパチンコなどで治安部隊の厳しい取り締まりに反撃した。
地元メディアなどによると、一連の抗議の犠牲者は200人を超え、多くの重症者が適切な治療にアクセスできず苦しんでいるという。
治安部隊は17日、最大の都市ヤンゴンとカレイの抗議者が設置したバリケードを焼き払った。これにより、周囲は炎と煙に包まれたと伝えられている。
軍のミン・アウン・フライン司令官は2月1日のクーデターでアウンサンスーチー氏と国民民主連盟(NLD)の高官および関係者を拘束し、抗議者を厳しく取り締まってきた。しかし、抗議者たちはインターネットの制限、戒厳令、実弾による致命的な取り締まりに屈することなく抗議を続けている。
ヤンゴンで治安部隊と対峙した抗議者たちは実弾による威嚇射撃に困惑しながらも火炎瓶やパチンコで応戦したが、数百メートル先の治安部隊に攻撃が届くことはなかった。
一方、バチカンのフランシスコ教皇は17日にミャンマーの流血の終焉を訴え、「市民を撃っていけない」と軍に懇願した。
治安部隊の取り締まり強化を受け、抗議者たちは自衛のためにより積極的な行動を取り始めている。第二の都市マンダレーの抗議者たちは道路に設置したタイヤを燃やし、治安部隊の侵攻を阻んだ。
国営テレビMRTVは16日の夜、「軍は国連の特別大使を許可なく任命した連邦議会代表委員会(CRPH)の任命者を国家反逆罪で起訴すると発表した」と報じた。NLDの議員らで構成されるCRPHは先日、チン族の医師と慈善家を国連の特別大使に任命している。
CRPHの任命者は姿を隠しているが、ビデオ会議を通じてジャーナリストや外交官などと頻繁に連絡を取り合っている。
国内の逮捕者と犠牲者を追跡している政治囚人支援協会(AAPP)は、17日時点で市民208人が殺害され、2,191人が逮捕、起訴、または有罪判決を受けたと述べた。
同協会はホームページの中で、「治安部隊は抗議者だけでなく、ソーシャルメディアで情報を拡散する市民も標的にしています」と警告している。
「犠牲者の内訳は治療を受けられずに死亡した人、尋問中に拷問を受けて死亡した人、射殺された人などです。また、軍は一部の遺体を強奪し、家族の返還要求も無視しています」
軍は尋問中の拷問を否定しているが、抗議中の市民を射殺したことは認めている。しかし、軍が発表している公式の死者数は地元メディアよりはるかに少なく、市民は軍の情報をほとんど信用していない。
国連人権理事会にミャンマーの独立した調査の指揮を命じられたニコラス・クムジャン氏は、国家反逆罪で起訴されたCRPHの委員に身の安全を確保するよう促し、さらなる情報提供を呼びかけた。クムジャン氏のチームは、国際法に違反する犯罪の証拠を収集している。
「私たちが求めている情報は、高い地位にある指導者や関係者のみがアクセスできるものです。私たちは違法な命令や政策の証拠を持っている人、それらを証明できる人の証言を求めています」
クムジャン氏は声明の中で、安全を確保できる場合はmountain741@protonmail.comにメールを送信してほしいと述べた。
地元メディアは中部のタウングー、サエト、ミンジャン、マダヤなどの都市や町で平和的な抗議が続いていると報じた。また、インドとの国境近くに位置するタムと、ヤンゴンの北西に位置するピエでも大規模な抗議が行われたという。
軍は14日にモバイルインターネットデータサービスの閉鎖をプロバイダに命じたが、Wi-Fiは切断されなかった。しかし、一部のユーザーは17日に通信速度が遅くなり、写真や動画のアップロードが困難になったと報告している。
ヤンゴンのラインタヤ郡区とシェピタ郡区は15日から戒厳令下に置かれており、地域内に立ち入ることは困難になっている。