スウェーデンでコロナ規則に反対する大規模な抗議集会、抗議者と警察が衝突

◎ストックホルム警察の当局者は声明の中で、3月6日の集会は許可を得ることをなく開催されたため違法と判断したと述べた。

3月6日、スウェーデンの警察は首都ストックホルムの中心部で行われたコロナウイルスの規則に抗議する集会を取り締まり、集まった抗議者たちを解散させた。

ストックホルム警察の当局者は声明の中で、6日の集会は許可を得ることをなく開催されたため違法と判断したと述べた。地元メディアによると、国内でコロナウイルスの規則に抗議する大規模な集会が開催されたのは初めてだという。

警察は取り締まり後にウェブサイトを更新し、「参加者の数がパンデミック法で定められた集会人数の制限を超えたため、開始直後に取り締まりを決行した」と報告した。

旧市街からそれほど離れていないストックホルムのメドボルガルプラッセン広場には、マスクを着用していないかなりの数の市民が集まった。当局者は300人から500人が参加したと推定している。

スウェーデンのタブロイド紙アフトンブラーデットなどによると、集会はほぼ平和的に解散したが、反抗的な一部の抗議者と警察の間で乱闘が発生し、警察官6人が負傷したという。なお、警察官のケガの程度は明らかになっていない。

アフトンブラーデットは、「集会はフリーダムスウェーデンという名のグループが主催した」と報じた。報道によると、このグループはコロナ規則が人間の自由を制限すると信じ、行動しているという。

スウェーデン政府は当初、他のヨーロッパ諸国のようにロックダウンを実施せず、感染予防対策も市民の判断に委ねてきた。しかし、昨年の秋頃から新規感染者が急増し、医療機関に大きな負担がかかったため、政府は以前の対応は誤りだったと認めたうえで厳しい規則を導入した。

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、スウェーデンの累計感染者数は3月6日時点で68.5万人、累計死亡者は13,003人。3月5日の新規陽性者数は4,831件だった。

＜北欧の感染状況／3月6日時点＞
スウェーデン：症例68.5万、死亡13,003人（人口1,023万人）
デンマーク：症例21.4万、死亡2,377人（人口580万人）
ノルウェー：症例7.4万、死亡632人（人口539万人）
フィンランド：症例6.1万、死亡767人（人口552万人）