◎2人は淫らな行為をしているところを隣人に目撃され、保守的なイスラム教宗教警察に逮捕された。
1月28日、インドネシアのアチェ州で同性愛者の男性2名が公開むち打ちの刑に処された。
2人は淫らな行為をしているところを隣人に目撃され、保守的なイスラム教宗教警察に逮捕された。
刑はアチェ州バンダ・アチェのタマンサリ都市公園で執行され、何十人もの市民が鞭で打たれる男性の姿を目撃した。
アチェ州はインドネシアで唯一シャリーア(イスラム法)を採用している。
2015年、政府は長期に渡る分離主義者の反乱を終わらせるためにシャリーアの見直しを認めた。結果、アチェ州でシャリーアに違反した非イスラム教徒は、国の法かシャリーアかを選べるようになった。
法改正以来、同性愛者が淫らな行為でむち打ちの刑に処されるのは3回目である。
ローブに身を包んだ5人の執行官は代わる代わる被告の背中をむち打ち、27歳と29歳の男性は痛みで顔をしかめた。
アチェ州の警察署長代理は記者団に対し、「2人は賃借住宅内で淫らな行為をしているところを近隣住民に発見され、11月に逮捕された」と述べた。
同州の裁判所は先月、2人にむち打ち80回を言い渡したが、その後77回に減刑されたという。
シャリーアは同性愛者の淫らな行為を含む道徳違反に最大100回のむち打ちを科すことができる。
むち打ちに直面するその他の不道徳行為は、「姦淫、ギャンブル、飲酒、露出度の高い服を着用する、金曜日の祈りをキャンセルする」など。
アチェ州を除くインドネシアの各州は同性愛を認めているが、LGBTコミュニティは度々不当な扱いを受けている。
2019年2月、執行の様子